カラスのすごい遊びや、くるみ割り行動から垣間見える賢さ

日本のカラス

日本のカラス

カラスの印象は不気味で、しかも生ゴミを荒らす悪い鳥でしたが、近年では賢い鳥という印象が優ってきました。この記事では、日本の各地で目撃されたカラスの遊びや、くるみ割り行動を紹介しています。本当にカラスは、賢い鳥だということが納得できるでしょう。

▼目次

  1. カラスの印象は、不気味さから賢い鳥に変貌
  2. カラスのすごい遊び
  3. ・カラスのくるみ割り行動
  4. ポイントのまとめ

カラスの印象は、不気味さから賢い鳥に変貌

カラスは、黒くて不気味な雰囲気がある鳥です。そればかりではなく、生ゴミを荒らすため嫌われていますが、近年では大変賢い鳥として有名です。

カラスのすごい遊び

カラスは鳥類の中でも知性が高くて、様々な遊びをすることも知られています。以下は、身近なハシボソガラスの内容です。ご存知の方も多いでしょうが、きっと目撃したら驚くでしょう。

 

  • 公園のすべり台から何度もすべり降りる(羽根を広げてバランスをとりながら、背中ですべる)
  • 雪の斜面で滑降をする(この時、捨てられていたフタ等の上に乗ってすべることも観察されています)
  • 寺院の屋根でカラスが集団で体を滑らせる(これを何度も繰り返している)
  • ボールを壁にぶつける
  • 公園などで寝そべっている鹿の耳に、鹿の糞を入れる
  • ゴルフ場で、プレイしている人が打ったゴルフボールをくわえて、持ち去ってしまう(これは頻繁にあることから、プレイ中のゴルフボールが持ち去られた場合は、ルールにも反映されています)
  • 高い所から物を落として、地面に落ちる寸前にキャッチする

このような内容は、カラスの遊びと思われます。研究者によると、遊びは、高度な知能を持っている証拠になります。

カラスが遊びをすることだけでもすごいですが、カラスの「くるみ割り」行動を観察すると、さらに高度な知性を持っている生き物であることが判ります。

 

・カラスのくるみ割り行動

割れたクルミ

割れたクルミ

くるみの種子は油脂分が多くて、カラスは大好物ですが、くるみの殻は硬いため、簡単に割って食べることはできません。

硬さは、モース硬度というもので表します。判りやすくするため、道路(アスファルト)のモース硬度と比較すると
アスファルトのモース硬度=(1〜2)程度、くるみの殻のモース硬度=3.5程度です。

くるみの殻は、アスファルトの道路よりも2倍ぐらい(1.75〜3.5倍)硬いのです。そのため、カラスは様々なことをしてくるみの殻を割ろうとします。

以前、高級外車のテレビコマーシャルで、カラスが走行している車にくるみをふませて殻を割らせようとしているシーンがありました。
カラスの、この行動は、1970年代に仙台市で研究者たちによって観察されたものです。研究者たちは、カラスが車にくるみをひかせる行動の難しさを次のように考察しています。

『くるみの殻を割るためには』

    1. 適度な車の交通量・・・交通量が多すぎると、くるみが割れても、回収できないし、少なすぎるとチャンスが巡ってこない。
    2. アスファルトのような硬い地面・・・土等の柔らかい地面では、車にくるみが踏まれても衝撃は伝わらないため、くるみは割れない。
    3. タイヤが通過する位置の見極め・・・くるみを路面に置いても、タイヤが踏む場所でなければ、ふんでもらえません。
    4. くるみの成熟度の見極め・・・くるみは殻の外側に分厚い黄緑色の果肉がついているので、果肉に覆われている状態のくるみでは、タイヤに踏まれても、弾き飛ばされるだけで、殻が割れないことが多い。

『車にくるみを踏ませるための工夫』
効率良く車に、くるみを踏ませるために、信号機で停車しているタイヤの前にくるみを置くカラスもいます。もちろん何度も試行錯誤をして、修得した行動です。

このように、カラスは、固いくるみの殻を車に踏ませることで割ることを知っています。しかも、何度も失敗を繰り返して最適な方法を自分でかちとるそうです。本当にカラスの知性には驚かされますね。

ポイントのまとめ

全身黒い羽で覆われているカラスは、生ゴミを荒らす悪い鳥でしたが、近年では賢い鳥という印象が優ってきました。

この記事で紹介した、カラスの遊びや、くるみ割り行動を知ったことで、本当にカラスは賢い鳥だと納得できたでしょう。