昆虫の不思議な器官とちょっと変わった暑さ対策

カマキリ

カマキリ

普段見慣れた昆虫ですが、体の器官の多くは、人とは違っていました。この記事では、昆虫の体の不思議な器官や、暑さ対策をする昆虫の変わった行動などの一部を紹介しています。きっと、昆虫の違った面に触れることが出来るでしょう。

▼目次

  1. 昆虫の不思議な器官
  2. ・昆虫の気門
  3. ・昆虫の耳
  4. ・昆虫の眼
  5. ちょっと変わった昆虫の暑さ対策
  6. ポイントのまとめ

昆虫の不思議な器官

昆虫には、人の体とは違う、多くの独特の器官があります。その中の一部について紹介します。

 

・昆虫の気門

昆虫には人にある「肺」という器官がありません。そのため、空気は口で吸っていないのです。そのかわり、昆虫には「気門(きもん)」という穴が体の側面などにあって、空気を吸って酸素を取り入れ、二酸化炭素を気門から外に排出しています。

気門から取り入れられた酸素は、全身に張り巡らされている空気の通り道の「気管」という組織を通して、体のすみずみに運ばれます。「気管」の末端は、細く枝分かれしていて筋肉や内臓などの組織に入って直接酸素を供給しています。

尚、体の大きなカブトムシや、飛び回るミツバチなどには気嚢(きのう)という、空気を貯められる袋のような器官がお腹にあります。

昆虫の気嚢は「気管」の一部が膨れたもので、激しい運動をして一度に大量の酸素を必要とするような時のバッファーとしての働きや、空気の袋が体の中にあるので、組織までの距離が短くなって体のすみずみまで酸素が供給されやすくなっています。また、空気の袋のため、体重を軽くする役目もしています。

 

・昆虫の耳

ほとんどの昆虫は耳を持っていないと言われています。そのため音は、触覚や身体にある毛等の、センサーで感じています。

又、耳を持っている昆虫も、耳の位置は人のように頭付近ではなくて、胸や腹、あるいは、脚などにあります。

 

・昆虫の眼

昆虫の眼の主体は複眼です。複眼は、多数の個眼からできています。昆虫は体が小さいために、焦点距離が足りません。そのため、単眼(1枚レンズ)では、物を見ることができないため、複眼を選ぶしかなかったのでしょう。

 

なお、昆虫の複眼については、「昆虫が複眼を選んだ理由|昆虫の複眼の実力はどのくらいなの?」の記事に詳しく記載していますので、ご覧下さい。

 

ちょっと変わった昆虫の暑さ対策

アカトンボの逆立ち

アカトンボの逆立ち

昆虫は熱さに強いという印象がありますが、変温動物のため、運動や気温による影響を受けやすい生物です。
そのため、体温が下がれば動けなくなるし、体温が高くなりすぎると弱ってしまいます。

あまり知られていませんが、昆虫たちの暑さ対策には次のようなものがあります。

  1. ナナホシテントウは、真夏の炎天下を避けるために、草の根本で秋まで夏眠します。
  2. 赤トンボが長いお腹を上に立てて(逆立ちして)休んでいるのは、強い日差しを少しでも避けて体温上昇を防いでいるのです。
  3. アゲハチョウの幼虫(いもむし)は黒いので、暑い夏は大変です。半分立ち上がるような恰好は、太陽光の吸収を少なくするために、直射日光の当たる面積を小さくしているのです。

ポイントのまとめ

昆虫は、さまざまな人とは違う器官を持っていました。普段、昆虫を見ても気が付かなかったのですが、小さな体の昆虫は、体のサイズに合っているやり方で体を維持していたのでしょう。

また、昆虫にとっても暑い夏は大変のようです。昆虫の厚さを避けるしぐさを見ると、体の器官が違っていても同じ地球の生き物なんだと感じさせてくれます。