夜間に狩りをするフクロウの進化した特殊能力と大きな瞳の弱点

可愛いフクロウ

可愛いフクロウ

大きな瞳のフクロウは、暗い夜でも獲物を見つけられますが、眼が良いだけでは夜の狩りは難しいでしょう。フクロウは、さまざまな特殊能力を駆使して難しい夜の狩りを実現しています。この記事では、そんなフクロウの特殊な能力をまとめて紹介しています。

▼目次

  1. フクロウの特徴
  2. フクロウの大きな瞳の弱点
  3. フクロウの特殊な能力
  4. ・自由に首を回せる技
  5. ・驚異的な聴力
  6. ・羽ばたき音をさせないで飛行する能力
  7. ポイントのまとめ

フクロウの特徴

フクロウは、夜になると活動する猛禽類です。周囲が暗くても見える眼をもっているからと言われていますが、フクロウの特殊な能力は、眼が良いことだけではないでしょう。

《どんな鳥なの?》
フクロウは、北ヨーロッパからロシア、日本にかけての帯状の温帯地域から亜寒帯地域に分布している肉食で夜行性の鳥です。

日本では、九州より北の四国、本州、北海道の森林や湿地、牧草地などにいる留鳥です。

大きさは、種類で違いますが、50㎝から70㎝強程で、何と言ってもお面のような平たい顔と、大きな瞳に特徴があります。

フクロウの大きな瞳の弱点

エゾフクロウ

エゾフクロウ

フクロウは大きな瞳を持っていて、暗い夜に獲物を捕まえられますが、大きな瞳にも弱点があって、それだけで暗い夜のハンターになることはできません。

フクロウの大きな瞳は、暗い場所でも獲物を捕まえることができる驚異的な視力の源ですが、その眼球は頭蓋骨に固定されていて動かすことができないからです。

そのため、フクロウの視野は両目でも110°程しかありません。人の視野は120°程あって、眼球を動かせるので、フクロウに比べると広い範囲を見ることができます。

ちなみに、目が顔の横についている草食系の動物たちは、真後ろまで見ることができるそうです。

 

フクロウの特殊な能力

フクロウは、大きな瞳で暗い場所も見ることができますが、眼球が固定されていて視野が狭いという弱点があります。フクロウには、このような弱点を補う能力や、暗い場所で狩りをするための特殊な能力があります。

 

・自由に首を回せる技

フクロウは驚くほど首を回すことができます。眼球が固定されていて視野が狭いため、これを補っているのでしょう。270°の角度まで首を回すことができます。

自然界では、後ろの敵から襲われることも多いですが、木にとまっているフクロウが、体の向きを変えるのは大変です。そのため、簡単に後方を見る手段として首を回せるように進化したのでしょう。

《何故そんなに首を回せるの?》
フクロウの首は、大きな角度で回転できるように、骨の数が人の2倍(14本)もあります。

また、無理な体制で首を深く曲げた時や暗い夜間でも、しっかり眼や脳が働くように、必要な血流の貯蔵システムがあります。

このようなシステムのおかげで、フクロウは、人が驚くほど首を回せるのでしょう。

 

・驚異的な聴力

フクロウにはさまざまな能力がありますが、最も優れた所は、すばらしい聴覚だと言われています。

多くの動物の耳は顔の左右にあって、両方の耳で音を捉えます。左右の耳に届く音は、きわめて短い時間差があるため、脳の働きで音源の方向を知ることができます。

しかし、音源が上下方向にある時には位置精度が落ちてしまうため、暗闇で獲物を獲るフクロウにとっては不足しています。

そのため、フクロウは、左右の耳の高さを変える進化をしました。左右の耳の高さが違うと、垂直方向の精度も高くなって、暗闇の中でも、目で見ているように三次元情報として音源を把握できるからです。

 

・羽ばたき音をさせないで飛行する能力

フクロウは静かな夜間でも、獲物に気づかれないように狩りをすることができます。それは、柔らかい羽と、羽のふちに独特のぎざぎざを持っているため、その隙間から空気を逃がして、空気の乱流をなくすため、風切音をさせることなく飛行できるからです。

 

ポイントのまとめ

夜行性のフクロウが暗闇でも獲物を捕獲することができる理由は、フクロウが持っている特殊な凄い能力のおかげでした。

フクロウの特殊能力をまとめると次のようになります。

  • 大きな瞳は、驚異的な視力をもたらしました。但し、眼は動かせないため視野が狭い弱点があります。
  • 狭い視野を補うため、深い角度で首を曲げることができるように進化しています。
  • 大きく首を曲げられるのは、首の構造と、血流を増やす仕組みを持っているからです。
  • 左右の耳の位置のずれが、立体的な位置情報を提供していました。
  • 羽ばたき音なしで飛行できるのは、柔らかい羽と羽のふちにある乱流を防ぐ構造のためでした。