人に見える花の色を決めるものと、花の色を変化させている要因?

ハイビスカスの花

ハイビスカスの花

人が見る花が綺麗で鮮やかなのは、植物の戦略なのか、偶然なのかは不明ですが、多くの花がポリネータではない私たちも楽しませてくれるのは幸運なことです。この記事では、人が見ている花の色はどのようにして見えるのかをまとめたものです。

▼目次

  1. 花々が私たちの目を楽しませてくれる幸運
  2. 人は花の色をどのように認識しているのでしょうか?
  3. ・花の色の見え方
  4. アントシアニンの性質で変化する花の色
  5. ポイントのまとめ

花々が私たちの目を楽しませてくれる幸運

花は綺麗で鮮やかですが、本当は人に見せているのではなくて、花粉を運んでくれる昆虫や虫などのポリネータの目印として咲いているのでしょう。

昆虫の目の構造は、人とは違うため、人が見ている花とは違って見えるはずです。

人が見る花が綺麗で鮮やかなのは、植物の戦略なのか、偶然なのかは分かりませんが、理由はどうでも、多くの花がポリネータとしての活動をしない私たちも楽しませてくれるのは幸運です。

人は花の色をどのように認識しているのでしょうか?

ポリネータの昆虫にどう見えるかは別にして、私たちがどのように花の色を認識しているのかを調べてみました。

 

・花の色の見え方

太陽光線が花に到達すると、花の色素に吸収されるものと花の表面で反射するものに分かれます。

人が見ている花の色は、花の表面で反射した光、つまり、花の表面で反射した可視光線の色を見ていることになります。

但し、白い花の場合はちょっと違います。

白い花には色素が殆どないため、吸収される光はありませんが、花の細胞の間にある、気泡が乱反射しています。乱反射した光は白く見えるため、人には色素のない花は白い花に見えます。

実際の花の色は様々ですが、色のもとになっているのは、赤、青、紫色を作る「アントシアニン」と、濃い黄色とオレンジ色を作る「カロテン」、そして薄い黄色を作る「フラボン」です。

つまり、花の色は、「アントシアニン」、「カロテン」「フラボン」などの色素が混ざり合う度合で、様々な色が作られています。

 

《人が見ている花の色》
人が見ている花の色は、花の表面で反射した光を感じ取ることで認識していました。白色は、気泡の乱反射です。

 

《花の表面での光の反射の仕方》
花の表面での光の反射は、花の色の元となる「アントシアニン」、「カロテン」「フラボン」などの色素の混合比に応じたもので構成されています。

それぞれの色素によって光の吸収のされ方は違うため、光の反射も異なります。

人は、この反射した光を花の色として認識していました。

 

アントシアニンの性質で変化する花の色

元気なアサガオ

元気なアサガオ

アントシアニンは、リトマス試験紙と同じように、水素イオン指数(pH)が変化すると色が変わる性質を持っています。

水素イオン指数(pH)が小さい酸性では「赤色」、水素イオン指数(pH)の大きいアルカリ性では「青色」に、そして中性の場合は紫色に変化することが判っています。

 

《アサガオの花の色が変化する理由》
青や紫色で咲いていたアサガオの花が、元気がなくなると赤に変わるのは、「アントシアニン」の水素イオン指数(pH)が下がってきたためです。

水素イオン指数(pH)を高くするには大きなエネルギーが必要で、疲れてくると水素イオン指数(pH)は低くなります。

アサガオが、元気よく咲いていた時には、水素イオン指数(pH)が高く、しおれてきた時にはエネルギーが低下して、水素イオン指数(pH)が下がってきたため、赤くなったのです。

このように、アントシアニンを多く含んでいる花の場合は、水素イオン指数(pH)の変化に応じて花の色が変わります。注意して観察すると面白そうです。

 

ポイントのまとめ

本来、花は、ポリネータに目立つように咲いていると言われていますが、幸い、多くの花は、私達も楽しませてくれます。

白い花の色は、気泡の乱反射ですが、人は花の表面で反射した可視光を感じ取って花の色を認識していました。

花の表面での光の反射は、花の色の元となる「アントシアニン」、「カロテン」「フラボン」などの色素の混合比に応じたもので構成されていて、色素によって光の吸収のされ方は違うため、さまざまな光の反射があります。

 

また、アントシアニンは、リトマス試験紙と同じように、水素イオン指数(pH)が変化すると色が変わる性質を持っていて、水素イオン指数(pH)の変化で花の色が変わることもあります。