シロアリの体は、なぜ白色なの?|体色はどのように決まるの?

白黒のパンダ

白黒のパンダ

シロアリは、全て白色だと思っていましたが、コウグンシロアリやヤマトシロアリの羽アリは黒色です。この記事では、シロアリの体は、なぜ白色なのか、体色はどのようにして決まるのかを調べて、分かりやすく紹介しています。

▼目次

  1. シロアリの体は、なぜ白色なの?
  2. シロアリの色はどのようにして決まるの?
  3. 体が黒いシロアリもいた
  4. ポイントのまとめ

シロアリの体は、なぜ白色なの?

シロアリは、黒いアリに対して、白い体色です。厳密には、薄い茶色のような白色です。理由は、外皮にメラニンが無いからです。

《メラニンとは?》
メラニンは、太陽の有害な紫外線から皮膚を守る役目をもつ色素です。チロシンという貴重なアミノ酸で作られていて、多くは黒褐色です。

《メラニンの役目》
シロアリが有害な紫外線にさらされると、シロアリのDNAは傷付けられて、シロアリの腸内で共生している微生物は死滅してしまいます。そればかりか、シロアリの体内物質が有毒化してしまいます。

そんなことになったら、シロアリは生きていけませんが、通常のシロアリは紫外線の届かない土の中や、木の中で生活しているため、メラニンを必要としていません。

そう言えば、糞の中で暮らしているカブトムシの幼虫や、樹木の穴の中にいるクワガタムシの幼虫は白色です。光が届かない深海で暮らす生き物も白色をしています。きっと、メラニンを持っていないのでしょう。

話をシロアリに戻すと、シロアリの体色が白色なのは、茶褐色のメラニン色素が外皮に無いからです。

シロアリの色はどのようにして決まるの?

白黒の鍵盤

白黒の鍵盤

実は、シロアリの体の外皮は、メラニン色素がないために透明でした。そのため、内部が透き通って見えていたのです。つまり、シロアリの体内の色が白色のため、体色が白く見えていたのでしょう。

その証拠に、例えば緑色の色素を食べさせると、腸管が緑色に見えるようになります。

体が黒いシロアリもいた

黒いシロアリもいました。

黒いシロアリの手足の先の方は茶色ですが、頭からお尻までは黒くてツヤツヤしています。このシロアリは、コウグンシロアリという種類です。

コウグンシロアリの特徴は、コロニーの外に出て隊列を組んでエサとなる地衣類を採りに行くことです。シロアリというよりも、本当のアリのような行動をするシロアリです。

また、一般的なシロアリでも、ヤマトシロアリの羽アリは、黒色です。

《地衣類》
地衣類とは、菌類と藻類が、お互いを住まわせる形で、共生している特殊な生物群です。ウメノキゴケ、マツゲゴケなどは地衣類です。

ポイントのまとめ

一般的なシロアリが白色に見えるのは、メラニンを持っていないため、外皮が透き通っていて、体の内部の色が見えていたからです。

一般的なシロアリは、有害な太陽光線が届かない穴の中で生息しているため、貴重なアミノ酸を使ってまで、メラニンを生成する必要がないのでしょう。

太陽光線を浴びてしまう「ヤマトシロアリ」の羽アリや、食べ物の地衣類を調達するために、外に出る、コウグンシロアリは、メラニンを外皮に持つ必要があったため、黒色だったのでしょう。