赤トンボと呼ばれるアキアカネの生涯

アカトンボ

アカトンボ

何故か、郷愁を感じさせられるアカトンボを、紹介します。日本はトンボの種類が多いため、古くからトンボ王国と言われてきました。この記事では、アカトンボの代表と言われるアキアカネに焦点を当てて、生涯の概要をまとめています。

▼目次

  1. 赤トンボとはどんなトンボなの?
  2. アキアカネの一生
  3. アキアカネの食べ物と天敵および特徴的なしぐさ
  4. ・アキアカネの食べ物と天敵
  5. ・アキアカネの休憩の仕方(特徴的なしぐさ)
  6. ポイントのまとめ

赤トンボとはどんなトンボなの?

近年では、ほとんど見られませんが、子供の頃は、秋になると赤とんぼが群で飛ぶのは、当たり前でした。

赤トンボと呼ばれるトンボは、20種類ほどいる体色が橙色から赤色のトンボです。

赤トンボの代表的なものはアキアカネと言われています。

アキアカネは、秋になると山や高原から麓(ふもと)におりてきて群れで飛びまわります。子どもの頃は、ちょっとした空き地があれば、赤色のトンボが群れで飛んでいました。

アキアカネは九州から北海道まで分布しているトンボで、1年で一生を終えます。次に、アキアカネの生涯を紹介します。

 

アキアカネの一生

アキアカネ

アキアカネ

川や湖、沼などで産み付けられた卵は、春(3月-4月)になると、孵化(ふか)します。幼虫時代は、孵化した場所で、ヤゴと呼ばれて過ごします。

ヤゴはミジンコ、ボウフラなどの小動物を捕食して成長します。初夏(5月-6月)に、ヤゴから脱皮して羽化してトンボ(成虫)になります。この時は、オスもメスも黄色です。

トンボになると、暑さを避けるために、直ぐに標高の高い山地や高原に移動します。体長は、40mm程度です。尚、移動は群れで飛びます。

アキアカネは、暑さに弱いため、30℃以上では生きられないといわれています。そのため、涼しい山や高原で過ごして、大人のトンボになります(8月-9月)。

この時、オスの体色はオレンジ色ですが、成長とともに徐々に赤色(あかね色)に変化していきます。メスの場合は羽化したての黄色から変化しないものが多いと言われています。

なお、オスの体色が赤くなる理由は、メスへのアピールとも言われていますが、まだ解明されていません。

高原や山などで過ごしたアキアカネは、秋(10月)になって、平地が涼しくなると、平地に移動して、群れで生活します。

このころの体色は完全に赤色になっています。そして、交尾後に尾で水面をたたくようにして、湖水や池などに産卵します。成虫は、12月上旬頃までに生涯を終えます。

卵は、寒い冬の期間(12月-2月)は、水中や泥の中で過ごします。

 

アキアカネの食べ物と天敵および翅を休める仕草

アキアカネの食べ物や天敵は、普通のトンボと同様です。但し、翅を休める仕草には、特徴があります。

 

・アキアカネの食べ物と天敵

アキアカネは、蚊、スズメバチを含むハチ類、コガネムシ等を捕まえて捕食します。
天敵は、カエル、ザリガニ、魚や、鳥等です。

 

・アキアカネの休憩の仕方

トンボは、何かにとまって、翅(はね)を休める時に種類によって、翅の休止状態に違いがあります。
翅を水平や、垂直にして休息するトンボもいますが、アキアカネの場合は、周りに注意しながら、翅を水平から少しずつ下に下げて休憩します。

 

ポイントのまとめ

何故か、郷愁を呼び起こさせるアカトンボは、トンボの種類ではなく、赤系色のトンボの呼称でした。その中でも、アカトンボの代表と呼ばれているアキアカネの生涯を紹介してきました。

ただし、アキアカネも体色が赤くなるのは、オスだけで、メスは赤くなりません。

まだ、体色が変化する理由も解明されていないようです。昔からトンボ王国とも言われるほど種類が多い日本ですから、きっと研究も進むでしょう。期待は膨らみます。