サシバの省エネ飛行方法|渡りもするサシバとはどんな鳥なの?

サシバの滑空

サシバの滑空

サシバは、タカの仲間の猛禽類ですが、夏鳥として渡りもする鳥でした。長距離飛行は出来ないとだろうと考えていましたが、私の考え違いでした。この記事では、省エネ飛行のタカ柱と呼ばれる飛び方やサシバがどんな鳥なのかを紹介しています。

▼目次

  1. サシバの省エネ飛行方法
  2. ・渡り鳥としてのサシバの飛行方法
  3. 渡りもするサシバとはどんな鳥なの?
  4. ・サシバと人との距離
  5. ポイントのまとめ

サシバの省エネ飛行方法

サシバは、上空を滑空して獲物を探します。舞いあがる方法は、晴天の日に発達する上昇気流をとらえて、ぐるぐると旋回しながら空高く到達します。これは、タカ柱と名称が付けられるほど知られているもので、多くのタカ類が行っているやり方です。

サシバは、上昇気流をとらえて上空に舞い上がってから、滑空をすることを繰り返して飛行します。この飛行方法は、羽ばたく必要がないので、究極の省エネ飛行方法でしょう。

 

・渡り鳥としてのサシバの飛行方法

後で紹介しますが、サシバは、猛禽類ですが、夏鳥として渡りもします。長距離飛行が出来るとは思っていませんでしたが、どのような方法で飛行しているのでしょうか?

サシバ等の猛禽類が得意とする飛行方法は、タカ柱で空高く舞い上がってから滑空する究極の省エネ飛行です。渡りをする時にも、この飛び方で距離をかせぐことから始めます。

日本の各地で繁殖したサシバは、タカ柱と滑空を繰り返しながら、九州の南端の佐多岬に集結して、海岸付近の山麓で上昇気流の発生を待ちます。

上昇気流が発生すると、サシバは一斉に飛び込んで旋回しながら上っていきます。上空にたどり着くと、北東に吹く季節風を捉えて、南方向に飛んでいきます。

但し、次の島とは離れているため、大海原の上空を必死に羽ばたいて飛びます。これが、サシバが渡りをする時の飛行方法です。

《サシバの飛行速度と距離》
サシバの飛行速度は、時速40キロ程で、1日当たりの平均的な飛距離は、480キロメートルと言われています。飛び立つのは、朝の6時頃から、夕方の6時ごろまで休憩なしで飛び続けます。大海原のため、休憩出来ないのでしょうが、意外にタフなのですね。

 

渡りもするサシバとはどんな鳥なの?

サシバの風ぼう

サシバの風ぼう

サシバは、タカ目タカ科サシバ属に分類されている猛禽類です。日本のワシやタカの仲間は、30種ほどですが、この中の16種は夏鳥、冬鳥、旅鳥です。

オスのサシバは、ハシボソガラスと同じぐらいですが、メスは、ひとまわり大きなサイズです。夏鳥として、4月ごろに本州や、四国、九州に飛来して、標高1000メートル以下の山林などで繁殖します。

日本で繁殖活動をしたサシバは、9月初め頃から渡りが始まります。九州の南端から大海原を渡って、南西諸島を通って、フィリピンなどで越冬します。

日本以外の繁殖地は、韓国や中国で、日本に飛来するグループとは、それぞれ越冬地域が違うため、渡りのルートも異なります。

猛禽類が夏鳥や冬鳥として、海を渡るイメージは有りませんでしたが、夏鳥として飛来するサシバは、渡り鳥でした。

 

・サシバと人との距離

繁殖のため、日本にやって来るサシバの生息地は、カエルやトカゲ、ヘビ等のエサが豊富な場所です。そうなると、林や里山に囲まれたような田園や池のあるような所でしょう。

つまり、猛禽類の中では珍しく、人の生活圏に近い場所で生息する鳥と言ってよいでしょう。

このような自然環境は、激減しているため、サシバの数も減ってしまいました。2006年には絶滅危惧種のⅡ類に指定されています。

 

ポイントのまとめ

サシバは、日常的に上空を滑空して獲物を探す猛禽類です。舞いあがり方は、上昇気流をとらえて、ぐるぐると旋回する方法でタカ柱と呼ばれています。タカ柱は、多くのタカ類が行っている省エネ飛行です。

サシバの渡り鳥としての飛行方法も、タカ柱で空高く舞い上がってから滑空します。この飛び方で距離をかせぐことから始めますが、大海原を渡るため、休憩出来ません。時速40キロ程で必死に羽ばたいて、朝の6時頃から、夕方の6時ごろまで飛び続けます。

サシバには、長距離飛行は出来ないだろうと考えていましたが、間違いでした。驚くほどタフでした。失礼しました。