野に咲く美しさと強さを秘めた独特なアザミの魅力

アザミの花とトゲの葉っぱ

アザミの花とトゲの葉っぱ

アザミの葉っぱには強力なトゲがあります。草食動物を回避するためですが、トゲに触れると嫌な痛みに襲われます。そんなアザミですが、心に残る魅力的な花です。アザミの名前の由来や、チョウに花粉を運んでもらう工夫等、独特な魅力を紹介しています。

▼目次

  1. アザミの強力な葉っぱのトゲ
  2. アザミを愛でる話題
  3. ・アザミを国花にしたスコットランド
  4. ・アザミは美味しい山菜
  5. アザミのしている花粉を運んでもらう工夫
  6. トゲがあっても魅力的なアザミの秘密

アザミの強力な葉っぱのトゲ

アザミはとても美しい花ですが、葉っぱには強力なトゲがあります。このトゲは草食動物から食べられないようにするためのもので、牧場の馬や牛も食べるのを避けるほどです。

 

アザミの名の由来も、葉のトゲに由来しています。

 

アザミの名は「興ざめする」という意味を持つ「あざむ」から変化したものです。

アザミの花が美しいので思わず触れようとすると葉のトゲの痛さに驚かされることから

「あざむかれた」→「あざむ」→「アザミ」になったようです。

アザミの種類は、世界で300種程ですが、日本には100種もあります。

 

草取りの時などに、軍手を通してチクッと刺すような痛さで、思わず手を引っ込める時は、大抵アザミです。

そんなアザミのトゲの痛さはもちろん嫌ですが、アザミにはとても魅力を感じています。

 

アザミを愛でる話題

アザミとチョウ

アザミとチョウ

アザミには、痛いトゲがありますが、そんなアザミも愛されています。

 

・アザミを国花にしたスコットランド

スコットランドでは、アザミが国花です。

 

《アザミを国花にした由来》
その昔、スコットランドがノルウェーの大軍に侵攻された時のことです。
夜襲を掛けようとしたノルウェー軍の兵隊が、アザミを踏んで悲鳴を上げたことから形勢は逆転し、スコットランドは大勝しました。

この事件をきっかけにしてノルウェー軍の侵攻はなくなり、アザミは国を救った花としてスコットランドの紋章や国花になったと言われています。

 

・アザミは美味しい山菜

アザミが食べられるとは知りませんでしたが、アザミの若芽は、天ぷらや胡麻和えとして、アザミの根はキンピラや漬物として美味しい食材です。

 

ノハラアザミ、タカアザミ、トネアザミ等のノアザミは、春に花を咲かせます。来春が楽しみです。

 

アザミのしている花粉を運んでもらう工夫

優雅にはばたくチョウは、花粉を運ぶのが当然だと思っていましたが、多くの花は、チョウに花粉を運ばせることができないそうです。

 

《チョウに花粉を運ばせることができない理由》
チョウの足や蜜を吸う口が長いため、多くの花は、チョウの体に花粉を付けられません。そのため、チョウに花粉を運ばせることができないのです。

 

そこで、アザミは、チョウに花粉が付着するように工夫をしていました。

《アザミの工夫》
アザミの花は、小さな筒状の花を集めて形成しています。そのため、筒状の花からオシベや、メシベを針のように突き出させることができます。

アザミは、このようにして、花粉がチョウの体に触れやすくしていました。

 

尚、アザミの花にそっと触れると、刺激を受けたオシベの先から花粉が出てくる様子を観察することもできます。

 

トゲがあっても魅力的なアザミの秘密

アザミは、どこにでもある花ですが、美しい花だけでなく、自分を守るためのトゲを持ち、チョウに、しっかり受粉をしてもらうための工夫もしている自立した強い植物でした。

 

アザミは美しい花ですが、「どこか泥臭くて強いな」という、独特の魅力があります。アザミを知ることで、この理由が判りました。