琥珀に閉じ込められていた古代鳥の分析結果と琥珀の保存効果

琥珀

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琥珀(こはく)内の古代の鳥(エナンティオルニス)が発見され、多くの分析が行われました。琥珀(こはく)は、粘着性のある樹液が化石化したもので、標本の劣化進行を抑えてくれます。この記事では、琥珀の保存効果や古代鳥の解析結果を紹介しています。

▼目次

  1. 琥珀に閉じ込められた古代の鳥
  2. ・古代鳥の発見場所と年代の特定
  3. ・古代鳥の状態
  4. 古代鳥の分析結果
  5. ・琥珀の保存効果
  6. まとめ

琥珀に閉じ込められた古代の鳥

映画のジュラシックパークを連想させるような、ワクワクする発見がありました。琥珀(こはく)の中に閉じ込められた、孵化(ふか)したばかりの古代の鳥(エナンティオルニス)が、見つかったからです。

エナンティオルニスは、恐竜の時代と言われる白亜紀(1億4,500万年前-6,550万年前)の終わりごろに絶滅したと考えられている歯を持つ鳥です。成長したエナンティオルニスはスズメぐらいの大きさです。

琥珀(こはく)内のエナンティオルニスの大きさは、6㎝ぐらいでした。

琥珀(こはく)内の古代の鳥(エナンティオルニス)は、ほぼ完全な状態で発見され、1年かけて様々な解析が行われました。

解析結果は、中国科学院の脊椎古生物学・古人類学のジングマイ・オコナー教授によって報告されています。

・古代鳥の発見場所と年代の特定

樹液

樹液

琥珀(こはく)は、粘着性のある樹液の塊が化石化したものです。
エナンティオルニスが閉じ込められていた琥珀(こはく)は、ミャンマー北部にある鉱山から発掘され、年代測定の結果、9800万年前のものと推定されています。

 

・古代鳥の状態

エナンティオルニスが入っている琥珀(こはく)の大きさは、長さ8.6㎝、幅3㎝、厚さ5.7㎝です。

但し、琥珀(こはく)は、半分に割れていて、頭蓋部が砕かれて切断され、クチバシと頭蓋部(含む首部)が分かれています。それ以外の体部は完全に残っていて、柔らかい組織(耳の外部開口部、まぶた、足裏の細部など)や羽毛も観察できる状態でした。

 

古代鳥の分析結果

標本は、最初の羽毛「孵化羽毛(ふかうもう)」が抜け替わる時に、粘着性のある樹液内に浸かっていたのでしょう。抜け落ちた羽毛と、これから抜ける羽毛も体についている状態でした。

ただし、最初の羽毛が抜け替わる時期にもかかわらず、エナンティオルニスの標本は、既に主翼羽(風切り羽)が生えそろっていました。

このことは、エナンティオルニスのグループの鳥は、早い時期から他の鳥類グループとは枝分かれをしていたことを示しています。

 

・琥珀の保存効果

琥珀(こはく)内の標本は、古代鳥の孵化羽毛(ふかうもう)や身体の外皮が完全に残していて、エナンティオルニスの胎生期(たいせいき)の状態や、羽毛の構造、色素の沈着パターンなど、の詳しい分析結果をもたらしてくれました。

琥珀に埋もれた標本は酸素に触れないため、長期間劣化しないで保存されるのでしょう。

 

まとめ

琥珀(こはく)内の標本は、長期間でも古生物の状態を維持していて、とても役立つものでした。

尚、資料には琥珀(こはく)内の骨の写真とともに、コンピュータで復元した画像もあって、とても興味をそそられます。