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憧れの糞ころがし昆虫|日本のダイコクコガネの巣作りと子育て

フンコロガシ昆虫

コガネムシが逆立ちして一生懸命、丸い糞を転がしている様子は、目に焼き付いています。この記事では、糞虫と言われるコガネムシの種類による巣作り方法と、日本のダイコクコガネの巣作りと子育てについて紹介しています。コガネムシの巣作りも大変です。

1.憧れの糞ころがし昆虫

子供の頃、「ファーブル昆虫記」でコガネムシが逆立ちして一生懸命、丸い糞を転がしている様子を見て興奮しました。

この虫は、タマオシコガネという昆虫です。タマオシコガネはシャベルのような特殊な頭部の前縁を使って、牛糞等から糞玉を作って、穴まで運んでゆっくり食べます。

糞玉は、食べ物としての役目の他、育児用としても用いられています。

殆どの男の子は、面白いものの代表としてウンチが好きでした。(嫌いな子供もいますが、大人の世界でタブーとして扱われているウンチには興味を持っていました)

そして、多くの子供(男の子)はコガネムシも好きでした。私は、コガネムシが糞を転がしている様子には驚きました。本当に昆虫は面白いと思いました。

コガネムシのような糞虫は、糞の中に産卵します、そして卵から孵化(ふか)した糞中の幼虫は、周りにある糞を餌にして成長します。全く、無駄がない合理的な生き物です。

次に、糞ころがし昆虫(糞虫)の、育児巣を紹介します。

 

2.コガネムシの育児用の糞玉

多くの糞虫(糞ころがし昆虫の仲間)は、糞玉を作らないで糞の中に直接産卵します。

日本にいるダイコクコガネは、残念ですが糞玉をころがすことはしません。但し、糞玉を作って、その中に産卵します。

コガネムシの種類によって、育児のための巣のタイプは異なります。次にそれらを紹介します。

(A)糞ころがしタイプ・・・ティフォンタマオシコガネ、マメダルマコガネ等
頭部のヘラで糞を切り出して糞玉を作ります。この糞玉を逆立ちして、後ろ脚ではさんで転がします。適当な場所に運んだら、糞玉の中に産卵して、糞玉を地中にうめます。

(B)糞内に巣を作るタイプ・・・カクガタタマオシコガネ
糞の塊の中に空洞を作って、その中に糞玉を作ります。産卵は、糞玉の中にします。

(C)糞下の地面に穴を掘って、そこに糞を詰め込むタイプ・・・センチコガネ、ツノコガネ、コブマルエンマコガネ、ダイコクコガネ等
このタイプには、穴形状に沿って詰め込まれた糞の中に、そのまま産卵をするものと、穴に詰め込む糞を糞玉に加工してから産み付けるものがいます。糞玉には、1つずつ産卵します。

(D)糞内、または、糞下の地面に産卵するタイプ・・・マグソコガネの類
このタイプの孵化(ふか)した幼虫は、糞の内部を動き回って糞を食べて成長します。

 

3.コガネムシが利用する糞

糞ころがし等の糞虫が使う糞は、大型の草食動物(像、牛、馬)の他、雑食動物の犬やサルのものなどで、種類は問いません。

地下に生息して糞を食べる虫には、モグラやミミズの糞を利用するものもいます。

4.日本のダイコクコガネの巣作りと子育て

センチコガネセンチコガネ

日本の放牧地などに生息するダイコクコガネの巣作りは、牛糞等の下で、こっそり行われます。

夜になると、オスとメスのダイコクコガネは、糞の下に潜り込んで、2匹で糞下に細長い縦穴を掘ります。その先の地下30㎝ぐらいのところに巣穴を作ります。(尚、多くのオスは、この作業の途中でどこかに行ってしまいます。)

メスは、縦穴を往復して、巣穴に糞を運びこんでソーセージ状に固めます。次に、へら状の頭部でソーセージ状の糞を切り取って、楕円形の糞玉にします。

産卵は、糞玉内にします。糞玉の上部に穴をあけて、細長い卵を1つ産んで、穴を塞いで完成ですが、5個位産むため、ソーセージ状の糞の切り取りから同じことを繰り返します。

その後、糞玉内で孵化した幼虫は、糞玉の内部を食べて成長しますが、さなぎの状態で越冬します。越冬の間はメスも巣穴に留まります。

越冬したさなぎは、初夏になると羽化して成虫になります。

 

5.まとめ

日本にいるダイコクコガネは、糞玉をころがすことはしませんでした。

ダイコクコガネは、牧場などの糞の下の地面に穴を掘って巣を作っていました。

ただし、ダイコクコガネの糞作りを想像すると、大変な作業です。卵も、5ヶ程産むので、ウンチの加工を5回もしなければなりません。

糞虫と言われる昆虫の仲間は、糞をエサにして、糞を使って子育てをします。考えてみると究極のエコ生活をしていますね。

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Nature Observationのサイトは2名で運営しています。一人目は写真撮影と白鳥が好きで日本全国を車で飛び回っています。最近は、無料ブログを作って楽しんでいるようです。二人目は、昆虫好きですが、写真は素人、白鳥や花の本を読んで知識は増えてきました。最近は、主にデジタル関連の、判っていそうで判りにくい内容をズバッと紹介するサイトも手掛けています。二人とも趣味の世界を謳歌している中高年のおじさんです。