秋になるとイチョウの葉っぱは何で黄色くなるの?

紅葉したイチョウ

紅葉したイチョウ

秋が深くなると、イチョウの葉っぱは鮮やかな黄色になります。人の目に黄色く見えるのは、太陽光線がイチョウの葉っぱに反射した合成色が黄色だからです。この記事では、イチョウの葉っぱが黄色く見える理由を、プロセスを追って分かりやすく紹介しています。

▼目次

  1. 1.イチョウの葉っぱが黄色になる理由は?
  2.  1-1.詳しいプロセス
  3.   1-1-1.イチョウの葉が緑色に見える時
  4.   1-1-2.イチョウの葉が黄色に見える時
  5. 2.落葉樹が葉っぱを落とす仕組み
  6. 3.まとめ

1.イチョウの葉っぱが黄色になる理由は?

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秋になると、イチョウの葉っぱが黄色になるのは、光合成で葉っぱに使われない太陽光線の合成色が黄色に見えるからです。

1-1.詳しいプロセス

秋が深くなると、太陽光線が届きにくくなって、光合成の効率は低下します。

この時、イチョウの木は効率の悪くなった光合成を止めて、葉を落とす準備を始めます。そのため、イチョウの木は、次のプロセスを開始します。

    1. イチョウの木は、葉っぱを落とす前に、葉に残っている栄養分を回収しようとします。
    2. イチョウの葉の中の葉緑体には、黄色の色素(カロチノイド)と緑色の色素(クロロフィル)があります。
    3. 黄色の色素(カロチノイド)は光からエネルギーを吸収します。吸収したエネルギーは、緑色の色素のクロロフィルに運ばれます。
    4. 緑色の色素(クロロフィル)は、葉を落とす準備の過程で光合成をするため分解して無くなりますが、黄色の色素(カロチノイド)は、安定していて葉っぱに残されます。
    5. 黄色の色素(カロチノイド)は、太陽光線から青緑色と青色の光を吸収して、残りの赤色と赤味の緑色を反射します。

以上のプロセスを経て、イチョウの葉っぱは、人の目に黄色に見えるようになります。このプロセスを前提にして、もう少し簡単に表現すると次のようになります。

イチョウの葉が緑色に見える時の状態と比較すると、理解し易くなるでしょう。

 

1-1-1.イチョウの葉が緑色に見える時

黄葉していないイチョウの葉っぱの中には、カロチノイドとクロロフィルがあるため、太陽光線があたると光合成をします。光合成では、赤色・青緑色・青色の光を吸収して、葉っぱは、緑色の光を反射します。

この時、人の目に見えるイチョウの葉っぱの色は緑色です。

 

1-1-2.イチョウの葉が黄色に見える時

次に、イチョウの葉が黄葉した時には、クロロフィルは分解して無くなるため、カロチノイドだけが残っています。カロチノイドは、青緑色と青色の光を吸収して、残りの赤色と赤味の緑色を反射します。

そのため、イチョウの葉は、赤色と赤味の緑色を合成した黄色に見えるのです。
では、落葉樹はどのようにして、葉っぱをおとしているのでしょう。

 

2.落葉樹が葉っぱを落とす仕組み

はっぱの付け根には「離層(りそう)」という層があります。離層の中には細い管があって、樹木から葉っぱに水分を運び、葉っぱからは光合成で作られた糖を樹木に送り返しています。

 

光合成が盛んに行われる夏期には、大量の糖が作られますが、秋が深まると離層は膨れて、そのなかの細い管はつぶれて、水の流れは止まってしまいます。水が葉に供給されなくなると、光合成は出来なくなって、葉はやがて落ちてしまいます。

これが、落葉樹が葉っぱを落とす仕組みです。

太陽光線が弱くなってくると光合成の効率が悪くなるため、この仕組みが働くのでしょう。

 

3.まとめ

太陽の光が弱くなると、光合成に使うエネルギー効率が低くなって、光合成のシステムを維持できなくなります。そのため、イチョウの木は、不要になった葉っぱを落とするための準備をします。

 

イチョウの葉が黄色に見えるのは、葉っぱを落とす準備の過程で、クロロフィルが分解して無くなるために、カロチノイドが反射した赤色と赤味の緑色の合成色である黄色が見えるようになるからでした。▲目次に戻る