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不死身のような特殊能力を持っているネムリユスリカの幼虫

水を飲む少女

アフリカのナイジェリアにある乾燥地帯には、とても過酷な条件でも不死鳥のように生き返る、ネムリユスリカの幼虫が生息しています。この記事では、ネムリユスリカの幼虫が生命活動を停止させて、乾燥状態で長期間過ごせる理由をわかり易く紹介しています。

1.アフリカの乾燥地帯のネムリユスリカの幼虫

アフリカのナイジェリアにある乾燥地帯には、とても過酷な条件でも不死鳥のように生きるネムリユスリカの幼虫がいます。

ネムリユスリカの幼虫は、記録によると、乾燥状態で眠り続けて、17年後に蘇ったという報告があるからです。

このネムリユスリカの幼虫は、考えられないような高温や低温などにも耐えられます。とても不思議なネムリユスリカを調べてみました。

 

2.ネムリユスリカとは?

釣りの餌釣りの餌

ユスリカという生物は、世界で15,000種もいると言われているハエ目のユスリカ科の昆虫です。ネムリユスリカは、ユスリカ科に属している昆虫です。以前、当ブログでネムリユスリカの種を1,5000種と記載しましたが誤記です。もうしわけありません。

乾燥状態の幼虫は不死身のような振舞をしますが、一般的には2週間半〜3週間で成虫になります。成虫の寿命は短く、1日から長くても1週間以内には死んでしまいます。

日本で生息するユスリカは、魚釣りの餌に使う幼虫のアカムシや、川周辺で、群れで飛ぶ成虫の「かばしら」のことですが、ネムリユスリカのような特殊な能力は持っていません。世界中のユスリカの中でもネムリユスリカだけが、不死身のような能力を持っているそうです。▲目次に戻る

 

3.ネムリユスリカの特殊な能力

ネムリユスリカは、大きな岩や岩山のある、ナイジェリアの乾燥地帯にすんでいて、岩のくぼみなどの水たまりに、ボウフラとして生活しています。

ネムリユスリカは、常に乾燥という驚異と戦っていますが、幼虫の特殊な能力は、想像を超えてしまう程です。

乾燥に強いだけではなく、高温や低温、アルコール浸漬、さらに、ガンマ線などにも耐えられます。

 

3-1.生命活動機能を停止する能力とは?

ネムリユスリカは、乾期が近づくと体内にトレハロースを作って溜め込みます。トレハロースは、微生物や動植物などにある天然糖質で、たんぱく質の安定化、保湿性能、細胞構造の保存などの機能を持っています。

そのため、トレハロースを体内に大量に作って溜め込んだ、ネムリユスリカの幼虫は、乾燥してミイラのように見えても、細胞は生きていて、雨が降って水を吸い込めば20分程で元の状態に復活することが出来ます。

具体的には、103℃で1分間煮沸、-190℃で77時間凍結、アルコール漬け1週間、人の耐えられるガンマ線量の700倍もの照射に対しても、水によって復活してしまう能力を持っています。▲目次に戻る

 

4.まとめ

ネムリユスリカの幼虫は、泥で作ったすみかの中で生命活動を停止させて、乾燥状態で長期間過ごすことのできる特殊な能力を持っています。

ネムリユスリカの幼虫が、このように特殊な能力を持っているのは、「たんぱく質の安定化」、「保湿性能」、「細胞構造の保存」などの機能のあるトレハロースを体内に大量に作っているからです。

また、ネムリユスリカの幼虫は、乾燥に強いだけではなく、高温や低温、アルコール浸漬、さらに耐ガンマ線などに対しても強く、水分を注入することで、20分程度で完全復活することができるため、まるで不死身のような生物です。

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