昆虫・虫

フンチュウの活躍で地球はウンチだらけにならなかった

糞を転がしているフンコロガシ

フンチュウが地球にいなかったら、地球は動物のウンチだらけになっていたといわれています。この記事では、あまり知られていないフンチュウたちの活躍を分かりやすく紹介しています。生物は、何らかの形で役にたっています。そのことに気づかされるでしょう。

1.フンチュウの活躍でウンチだらけにならなかった

動物の排泄物は、フンチュウと呼ばれる昆虫たち(フンコロガシ等)のおかげで、地球環境は掃除されていると言われています。

フンチュウが、動物のウンチを食べてくれるからです。

もちろん、動物の排泄物は、バクテリアによって分解されて土に戻りますが、それだけでは追いつきません。

 

2.フンチュウのおかげという証拠

糞とセンチコガネ糞とセンチコガネ

フンチュウのおかげで、地球がウンチだらけにならなかった理由をオーストラリアの例と、タイの象の例で紹介します。

 

2-1.オーストラリアでフンチュウが役立った例

その昔、家畜のフンチュウがいなかったオーストラリアでは、19世紀に、ヒツジや牛を持ち込んだ時点で、糞が散乱して大変なことになってしまいました。

オーストラリアでは、アジアやアフリカから家畜のフンチュウを連れてきて、糞の処理を行ってもらうという対策をしました。

オーストラリアでは、家畜の糞を食べてくれるフンチュウのおかげで、衛生状態が改善したと言われています。

 

2-1-1.何故、他地域のフンチュウが必要なの?

オーストラリアに元々暮らしていたカンガルー系の糞と、家畜などのヒツジ系の糞では、処理するフンチュウの種類が違ったためです。

 

フンチュウにもウンチの好みがあるのでしょう。

 

2-2.象の糞を食べる大型のフンチュウ

タイには、おとなしくて材木の運搬や力仕事をする象がいます。

現在は、森林保護のため国から森林伐採が禁止されタイの象も観光用が主体になっているそうですが、象がいるキャンプ地に行くと、一つの塊が30㎝のほどもある、糞を見ることができます。

そんなに大きな糞をする象がいっぱいいた時代には、さぞかし大変なことになっていたのだろうと想像されますが、実はそんなことはありませんでした。

タイには、巨大な象の糞を瞬く間に片づけてくれるフンチュウがいたからです。

《オオサマナンバンダイコクとセアカナンバンダイコク》
代表的なフンチュウには、「オオサマナンバンダイコク」と「セアカナンバンダイコク」という巨大な昆虫がいます。

「オオサマナンバンダイコク」のオスは、65mm、「セアカナンバンダイコク」のオスは、55mmの大きさです。このビッグサイズの昆虫は、象が糞をすると直ぐに飛来して食べ始めます。

その後に彼らのメスも飛来して糞の近くに産卵のための穴を掘り始めます。メスは、象の糞を小分けして穴に引き込み、塊にした糞の中に卵をひとつずつ産んで、その周りを土で固めた糞玉にします。

卵を産み付けた糞玉は、幅50㎝、高さ20~30㎝程の産室(穴)内に数個置かれています。メスは、しばらく産室にとどまって、幼虫の食べる糞が不足すると外から糞を穴の中に入れて補う等の世話をします。

フンチュウたちが、ウンチを食べてくれるおかげで、地球は糞だらけにならなかったのです。

 

3.フンチュウの種類と役割

フンチュウは、哺乳類などの動物の糞を食べる甲虫類です。日本にも145種類のフンチュウがいると言われています。まだまだ、生態が判っていないものも多いそうです。

私も、子供だった頃、カブトムシの幼虫が牛の糞の中に、いっぱいいたのを見たことがあります。牛の糞は畑に積まれていましたが、糞をほじくると、真冬でも湯気がたつほど高温でした。(恐らく酸化熱でしょう。)

カブトムシにとっては、暖かいエサの中に住めて最高の環境だったと思いますが、農家の人にとっても、カブトムシやバクテリアが糞を減らし、分解してくれて助かっていたのです。

 

4.まとめ

微生物による分解でウンチが、土に戻るものとばかり思っていましたが、間違いでした。

地球が動物などのウンチだらけにならないのは、フンチュウのおかげでした。

思い起こせば、実家で生ごみを処理するために、容器を畑に置いていれていました。この容器には、生ゴミを捨てるのですが、ゴミの量はたまりませんでした。

 

容器の中には、ウジムシが大量にいて、生ゴミを食べてくれていたからです。地球の生き物は、様々な役割を担ってくれていたのです。感謝。

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