昆虫・虫

昆虫の驚くべき環境適応性

地球上の生物で最も品種の多いと言われる昆虫は、深海以外の環境には進出していました。この記事では、過酷な環境で生息する昆虫の例と、昆虫たちが厳しい場所をもとめていく理由について紹介しています。

1.昆虫の驚くべき環境適応性

昆虫は、深海を除いた場所なら地球上のどこにでも生息していると言っても過言ではない程の環境適応能力をもっています。

次に、厳しい環境で生活する昆虫を紹介します。

 

1-1.極低温で生息する昆虫

《-65℃以下になることもある南極で生息している昆虫》
普通の「トビムシ」は、落ち葉の下や土の中にいますが、北極や南極にも分布している昆虫です。トビムシは、不凍液を体内に蓄えて体の凍結を防いでいます。

また、氷河や雪上のみ生息する「セッケイカワゲラ」も寒さに強い昆虫で、厳寒の冬を越して春先に子孫を残して寿命を迎えます。卵からかえった幼虫は、春と夏の期間は、水中で過ごします。成虫になると、雪上を歩きまわって樹皮やコケのかけら等を食べて生活します。セッケイカワゲラは寒さには強いですが、高温には極端に弱くて、人の手に乗せると手の体温で失神してしまうほどです。

 

1-2.高温地域で生息する昆虫

《40℃以上の高温地域に生息する昆虫》
「トビムシ」「ユスリカ」「ミギワバエ」などが知られています。

 

1-2.乾燥地域で生息する昆虫

砂漠砂漠

《アフリカの乾燥した砂漠に生息する昆虫》
「ネムリユスリカ」が有名です。ユスリカの仲間は、厳寒の寒さから、砂漠のような乾燥した環境でも生きのびる昆虫です。

 

1-3.特殊環境で生息する昆虫

《海水の水辺に生息する昆虫》
「ウミアメンボ」属の昆虫は、46種いますが、大部分は沿岸で生活しています。ところが5種は外洋に広大な分布域を持っています(大西洋・太平洋・インド洋)。しかも驚いたことに、翅がないため海表面でのみ生活している生物です。

《浅い海水中に生息する昆虫》
「ウミユスリカ」

《塩田に生息する昆虫》
「オオツノハネカクシ」は全国の塩田に生息して塩田に被害を与える害虫です。

《油田に生息する昆虫》
「セキユバエ」は成虫になると普通のハエのように見えますが、幼虫時代は原油のプールの中で生活しています。餌は原油に落ちて死んだ昆虫などです。

《有毒ガスを放出する硫黄孔に生息する昆虫》
「ハンミョウ」や「ユスリカ」の仲間

このように様々な厳しい環境に適応できる昆虫達は、元々は高温多湿な熱帯地方で誕生したと言われています。

やがて標高の高い所や高緯度の寒冷な地域、さらには、砂漠などの乾燥地帯などにも進出して行って、その地域の気候に徐々に適応していったのでしょう。今のところ、海で生活する種類は限られていますが、他の地域で生活しづらくなるなどの環境の変化があれば、多くの昆虫が海中で生活するようになって、やがては深海に進出して行っても不思議ではないでしょう。

 

2.厳しい環境で生息する理由

温暖な気候の方が食べ物は豊富にあって生息しやすいでしょうが、厳しい環境なら、ライバルは少ないため、過酷な生存競争はしなくても済みそうです。

厳しい佳境に進出していった理由は解明されていませんが、過酷な生存競争を避けるために生息場所を求めていった可能性は高いでしょう。

 

3.まとめ

地球上の生物で最も品種の多い昆虫は、深海以外の環境には進出していました。

昆虫が、厳しい環境に進出する理由は、ライバルが少ない場所を求めた結果でしょう。現在、昆虫が生息していないのは深海だけと言われていますが、いずれは深海にも生息場所を求める昆虫が出てくるかもしれません。

人間は、技術力を進化させて、短期間に厳しい環境でも耐えられるようにしてきましたが、昆虫は、時間が掛かっても体の構造を環境にマッチさせる方法を選んだのでしょう。

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Nature Observationのサイトは2名で運営しています。一人目は写真撮影と白鳥が好きで日本全国を車で飛び回っています。最近は、無料ブログを作って楽しんでいるようです。二人目は、昆虫好きですが、写真は素人、白鳥や花の本を読んで知識は増えてきました。最近は、主にデジタル関連の、判っていそうで判りにくい内容をズバッと紹介するサイトも手掛けています。二人とも趣味の世界を謳歌している中高年のおじさんです。
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