花・野草

梅は化学物質のコントロールで、新芽を出して毎年開花していた

オーソドックスな梅の花

梅や桜の花が毎年開花する仕組みは、特定の化学物質が関与していることが分っています。化学物質は、気温の変化に合わせて、新芽を寒い冬の気候から守ることや、新芽を目覚めさせて成長を促す働きをしています。化学物質の働き方などを紹介しています。

1.梅の開花は化学物質で、コントロールされていた

梅の花は、厳しい冬の終わりごろに、毎年花を咲かせてくれます。
梅が、寒い気候から新芽を守れることや、開花時期を知ることが出来るのは、全て化学物質の働きによるものでした。

梅の花の開花だけではないでしょうが、化学物質の働きによって毎年の営みがコントロールされていることは分っています。

梅の新芽が出てから開花するまでの一連の流れを、紹介します。

 

2.梅が真冬の寒さから新芽を守る方法

白い梅の花白い梅の花

梅の新芽は前年夏には、既にあります。そのため、寒い冬から「芽」を守らなければなりません。

 

2-1.厳寒の冬から新芽を守る仕組み

夏が終わって秋になると、夜が長くなります。この信号を梅の「葉」は感知します。すると、「アブシシン酸」という化学物質が作られます。

「アブシシン酸」は「葉」から新芽に送られます。「アブシシン酸」という化学物質の作用で、新芽は「越冬芽(えっとうが)」と呼ばれる寒さに強い硬い芽に変えられます。

新芽は、硬い越冬芽になって、寒い冬を乗り越えることができるのです。

 

3.越冬芽が冬を乗り越えたことを知る方法

「越冬芽(えっとうが)」は眠っている状態で冬を越します。では越冬芽は、どのようにして目覚める時期を知るのでしょうか?

越冬芽を作った「アブシシン酸」という化学物質は、越冬芽内に多く存在していますが、「アブシシン酸」は、低温にさらされると少しずつ減少していきます。

そして、低温にさらされた冬の時期を過ぎた頃になると、「アブシシン酸」は無くなってしまいます。

アブシシン酸が消失することで、新芽は休眠から目覚めて、いつでも成長することができるようになります。

 

4.芽の成長を促す化学物質

休眠から目覚めると、新芽内では暖かなる気温に合わせるように「ジベレリン」という化学物質が作られます。「ジベレリン」は、暖かくなると新芽の成長を促して開花を促進するため、梅の花は開花します。

このように開花するメカニズムは桜も同じです。しかし、仕組みが同じなのに、何故、梅の方が桜よりも寒い時期に咲き始めるのでしょうか?

 

5.梅と桜で開花時期が違う理由

それは、梅と桜の越冬芽の眠りの深さが違うためと言われていて、桜は梅よりも厳しい寒さに長い期間さらされていることで目覚めるようです。

 

5-1.梅が桜よりも寒い時期に開花する理由

梅が咲くころは、まだ肌寒いですが

既に、受粉をしてくれる虫や鳥は豊富にいて開花している花も少ないため

梅は、この時期を選んだと言われています。

 

6.まとめ

梅や桜の花が開花する仕組みには、特定の化学物質が関与していました。

化学物質は、気温の変化に合わせて、新芽を寒い冬の気候から守ることや、新芽を目覚めさせて成長を促す働きまでを担っていました。

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Nature Observationのサイトは2名で運営しています。一人目は写真撮影と白鳥が好きで日本全国を車で飛び回っています。最近は、無料ブログを作って楽しんでいるようです。二人目は、昆虫好きですが、写真は素人、白鳥や花の本を読んで知識は増えてきました。最近は、主にデジタル関連の、判っていそうで判りにくい内容をズバッと紹介するサイトも手掛けています。二人とも趣味の世界を謳歌している中高年のおじさんです。
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