サクラ

桜の花が下向きに咲く理由とは何だろう

桜の花

桜の花がいっせいに咲くと感動する。しかも、人が鑑賞しやすいように下向きに咲いてくれる。桜の木の下から見上げるお花見には丁度良いが、他の多くの花が日光に向かって上向きに咲くのとは反対だ。この記事では、桜の花が下向きに咲く理由を推測する。

桜の花が下向きに咲く理由

桜の花は、一部の品種を除いて下向きに咲く。本当の理由は分かっていないが、花のつき方による「構造的な理由」説は有力だ。

桜の花の付き方

桜の花は、1つのつぼみから複数の花を咲かせる。そのため、狭いスペースに窮屈(きゅうくつ)に咲くことになる。
そのせいかどうかは不明だが、桜の花は狭さを嫌うように長い柄を伸ばして咲く。

花数と桜の健康

面白いことに、1つのつぼみから出る花数は健康のバロメータらしい。ソメイヨシノでは、花数が「6個以上:とても健康」、「5~4個:健康」、「3個以下:元気がない」を目安にして樹木医が診断する。(財団法人 日本花の会)

桜の花が下向きになる理由

桜の花が下向きなのは、花がついている柄が細くて長いために重力に引かれて、柄が曲がるからと推測されている。
《根拠》

  1. 桜の花の付き方は、1つのつぼみから複数の花を咲かせようとして、細くて長い柄を伸ばして咲く。
  2. 1つのつぼみから出る花数が多いほど健康状態が良いため、通常の桜は、花数が多くついて重い。

このように、細くて長い柄に花が咲くため、桜の花は重力に引っ張られて下を向くようになる。……確かに説得力がある。

梅と桃と桜の花の違い

桜よりも少しだけ早い時期に、梅や桃の花は、桜の木のように一面に咲く。梅や桃の花と、桜の花を比べてみれば、何か分かるかもしれない。

梅や桃の花は、桜に比べて花柄が短く、直接枝についている。これなら重力に逆らっても、しっかりした枝で支えられる。そのため、上向きの花も下向きの花も一定の割合で存在する。

この内容からも、桜の花は、細くて長い柄の先にあるため、花の重みを支えきれなくなって下向きに咲くというのは納得できる。

では、上をむいて咲く桜はあるのか?

もし、そんな桜があるのなら見てみたい。

上向きの花をつける桜

上向きの花をつける桜の品種もある。「天の川」だ。
この桜は、枝が横に張らないで上を向いている。普通の桜とは違って、樹の形はホウキを逆さにしたような姿だ。3メートル程の小型種だ。庭に植えて楽しむこともできる。

天の川の花は、上向きに伸びた枝の先に柄を伸ばして、八重咲の薄いピンクの混じった白い花をつける。
花の柄は、通常の樹木の枝と同じように上を向いて立っている。

まとめ

多くの桜は、花の下に集まってお花見をする人々を見つめように、下向きの花を咲かせて人々を楽しませる。

理屈では、細長い柄の先に花があるので、重さに耐えかねて下向きになる。と考えるのが自然だ。

梅や桃の花のつき方や、上向きに咲く桜を比べた結果も、桜が下向きに咲くのは、細くて長い柄の先にある花の重みを支えきれなくなったことを指している。
但し、本当のところは、桜に聞いてみないと判らない。
桜も、大勢の人々に自慢の花をしっかり見てもらいたいのかもしれない。

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