サクラ

花びらが黄色のキザクラは本当にあった|黄桜関連のエピソード

ウコンザクラ

黄桜というと京都伏見の黄桜酒造のことを連想するが、黄色に咲くサクラは本当にあった。一般的に「黄桜」と呼ばれのは、「ウコンザクラ」と「ギョイコウザクラ」の二種類。両者の特徴や、想像だけでも楽しめる黄桜にまつわるエピソードを紹介する。

手違いで植林された黄桜

秋田県の「八塩いこいの森」に咲く黄桜は、ダムの完成を祝ってダム周辺の丘陵に植林されたもの。当時の管理人は、2,000本のソメイヨシノの植林を依頼したが、数年後に開花したサクラを見て植木屋さんも管理人も驚いてしまった。

開花した2,000本中の400本は、黄桜だった。その後、「八塩いこいの森」は、この手違いによって、有名になったそうだ。

黄色に咲く桜が、400本もあるのなら見てみたいと思う人は多いだろう。

黄桜とはどんなサクラなの?

黄桜というと、伏見(ふしみ)で有名な酒蔵を連想する人は多いだろう。実は、大正14年に創業した松本社長は、松本酒造から黄桜の商標も譲り受けて、黄桜酒造という会社名にしたと言われている。

一般的に、黄桜は、「う金(うこん)桜」や、「御衣黄(ぎょいこう)桜」を指す。

ウコンザクラ

「う金(うこん)桜」のウコンは、香辛料のウコンの根を染料にした「う金(ウコン)色」に由来している。

ウコンザクラは、江戸時代の中期ごろから、京都で栽培されたサトザクラの一種で、15枚〜20枚ある花びらは、八重咲。最大の特徴は、100品種もあるサクラの中で唯一、黄色の花を咲かせるサクラと言われている。

ウコン桜は、オオシマザクラ系で、江戸中期以前に、人によって作られた品種と言われている。花びらが香辛料のウコンに似たモエギイロになるためウコンザクラと命名された。

ギョイコウザクラ

「御衣黄(ぎょいこう)桜」の「御衣」は、平安時代の貴族の着物を意味した言葉で、黄緑色の花びらが、貴族が着たモエギイロに近いことから命名された。

ギョイコウザクラは、4月中旬から下旬ごろに咲くサトザクラで、咲きはじめは黄緑色だが、徐々に黄色になって、最後には花の中心部が赤く染まる。ギョイコウザクラは、八重咲で10枚から15枚ほどの花びらがある。

まとめ

黄桜と言えば、名水で知られている京都伏見の酒造会社を連想するが、「黄桜」と呼ばれるサクラが本当に存在したとは。

黄桜酒造は、大正14年に創業され、「黄桜」は松本酒造の商標だった。松本酒造から分家して「黄桜」の商標を譲り受けた創業社長は、黄桜酒造という会社名にしたと言われている。

「黄桜」を商標登録していた松本酒造の社長と、社名を黄桜にした社長は、花の色が黄色のキザクラを一目見て気に入ってしまったそうだ。

黄桜酒造関連施設が立ち並ぶ黄桜広場の中央にはウコンザクラが植えられている。社長たちが一目惚れしたキザクラは、「ウコンザクラ」だったのだろう。

黄桜の花びらを眺めながら、ちょっとだけ日本酒を飲みたいなんて、想像してしまうのは私だけではないだろう。

ABOUT ME
nature observation
Nature Observationのサイトは2名で運営しています。一人目は写真撮影と白鳥が好きで日本全国を車で飛び回っています。最近は、無料ブログを作って楽しんでいるようです。二人目は、昆虫好きですが、写真は素人、白鳥や花の本を読んで知識は増えてきました。最近は、主にデジタル関連の、判っていそうで判りにくい内容をズバッと紹介するサイトも手掛けています。二人とも趣味の世界を謳歌している中高年のおじさんです。
スポンサーリンク