アリ

アリの群が最短ルートで行進する理由|アリの触覚の役目

アリの行列

アリの群は、概ね最短ルートで行進しています。餌を探すために気ままに出歩くアリが、何故、群れで行進する時には、最短ルートをたどれるのか? また、アリの頭に付いている触覚(化学センサー)の役目と能力について、分かりやすく紹介しています。

アリの群が最短ルートで行進する理由

アリの行列は概ね、最短ルートで歩いています。

アリの目は、大きくて目立ちますが、コロニー内は暗いため、はっきりと物が見える程の視力はありません。しかも、体も小さいし、働きアリは飛ぶことも出来ないので、離れた場所から、行き来するルートを見通すこともできません。

それにも関わらず、アリが群れで、最短ルート行進するのは、次のような理由です。
アリは、コロニーで集団生活をしていて、各々のアリの役目は決められています。

  • 餌を探すために外出するアリは、餌を見つけると、巣にいる仲間に餌の場所を伝えるために戻ります。
  • 餌のある場所を、教えてもらった巣内のアリは、餌場に向かった後、餌を巣に運びます。ところが、巣への道標がないため、各々勝手のルートで戻ります。

ところが、巣と餌場を最短のルートで歩くアリは、短時間で往復できるため、他のルートを歩くアリに比べて、多くの回数をこなせます。最短ルートには、何度もアリが通行するようになります。

その結果、最短ルート上には、アリの体から放出されるフェロモンが溜まっていきます。それとは逆に遠いルートの場合は、そこを通過する頻度が少ないためにフェロモンは揮発して薄くなります。

アリは、フェロモンがあると、それを頼りに歩きます。フェロモンは、アリの道標です。

やがて、多くのアリが、フェロモンが多く漂っている最短のルートに集まるようになるので、行列になります。

これが、アリの群が最短のルートで行進する理由です。

フェロモンとは?

同じコロニーにいるアリには、それぞれ役目が決められています。一部の働きアリには、餌を探すために、外を出歩きます。

その際、アリは、道に迷わないように、「におい物質」を出しています。この「におい物質」がフェロモンです。

アリのフェロモンは「道標(みちしるべ)」ですが、揮発性のため、時間が経つと薄くなってしまいます。

アリの触覚の役目

アリは、頭についている2本の触覚を地面や物体に触れながら歩いています。

アリは、絶えず2本の触覚を動かして石や地面、仲間のアリ等に触れています。このようにアリは、2本の触覚で、においを嗅いで、物に触れることで、物体を確認しています。

触覚の能力

アリの触覚は、化学センサーと言われていて、極めて発達しています。

  1. アリの触覚(化学センサー)は、空気中に漂っている揮発性の化学物質(におい)を認識することができます。
  2. アリは、においを認識するだけではなく、触覚で直接触れることで空気中には漂わない化学物質(土、石、草、仲間、餌等)の確認もしています。

 

まとめ

アリの行列は、ほぼ最短距離をたどって目的地に向かいます。この理由は、道標にしている「におい物質」のフェロモンが揮発性のため、アリの往来が最も多くて「におい物質」が残存する道に集約された結果でした。

アリの頭についている2本の触覚は、化学センサーと言われるものです。

この触覚(化学センサー)空気中に漂っている揮発性の化学物質(におい)を認識するだけでなく、触覚で直接触れることで、土や、石、植物、食べ物、さらに仲間の確認もします。

ABOUT ME
nature observation
Nature Observationのサイトは2名で運営しています。一人目は写真撮影と白鳥が好きで日本全国を車で飛び回っています。最近は、無料ブログを作って楽しんでいるようです。二人目は、昆虫好きですが、写真は素人、白鳥や花の本を読んで知識は増えてきました。最近は、主にデジタル関連の、判っていそうで判りにくい内容をズバッと紹介するサイトも手掛けています。二人とも趣味の世界を謳歌している中高年のおじさんです。
スポンサーリンク