暑い夏の日は、外を出歩く気持ちにもなれませんが、道端でヒルガオの花を見かけると、頑張ろうという気持ちになります。ヒルガオは、園芸種のアサガオに比べて、爽やかで、暑さになんか負けないぞと、シャキッと咲いています。そんなヒルガオを紹介します。
ヒルガオと思われる花
暑い夏でも道路わきに涼しげに咲いている花がありました。まるでアサガオのような花のように見えますが、薄いピンクの花びらで中央部が白色をしています。
そして、花の中心から放射状に5本の筋があります。
午後の日ざしが強い時間帯でも、風に揺られながら元気に咲いていることなどを考えると、アサガオではなくて、「ヒルガオ」でしょう。
私がイメージしているアサガオの花は、鉢植えされていて、早朝の弱い日差しの中で、じょうろで水を与えられて、花びらや葉っぱに水玉を載せて咲いている原色系の花です。
人々に可愛がられて面倒を見てもらっているせいか、花びらは、もっと大きいですが、道路わきで咲いていた花に比べるとひ弱そうに感じられます。
ヒルガオとアサガオに似ている花について調べたことをまとめて紹介します。
ヒルガオとは?
ヒルガオは、ヒルガオ科の多年草で、地下茎で勝手に増えてしまうため雑草として扱われています。春先にツルが伸びて来て、夏に生い茂ります。花は薄いピンク色で直径5~6㎝の花を早朝から日中にかけて咲かせます。
次に、ヒルガオに類似している近縁花を紹介します。
コヒルガオ
コヒルガオという、ヒルガオの近縁植物は、ヒルガオに似ていますが、花びらが少しだけ小さいという特徴があります。コヒルガオの花びらは、直径3~4㎝です。
ハマヒルガオ
ハマヒルガオは、世界中の砂浜などに広く分布している多年草です。花びらもヒルガオに似ていますが、開花時期は、5月~6月です。
アサガオとは?
アサガオは、ヒルガオ科のサツマイモ属の1年性植物でした。
古くから人々に愛されて最も発達した園芸植物と言われています。そのため、品種改良が進んでさまざまな形や色の花が誕生したため、アサガオの花は、サイズや色を特定できないようです。
ヒルガオ科とは?
以上のようにアサガオもヒルガオ科でした。少し気になったため調べた所、ヒルガオ科というのは、草や低木で、その多くは、つる性や茎が地面を這うタイプで世界的に分布している植物でした。
経済的観点でみると、ヒルガオ科で最も重要なものは食用になるサツマイモでした。このことは分かりますが、私の中では、ヒルガオとサツマイモは結びつきませんでした。
でも、昔、水バチに入った観賞用のサツマイモをみたことも蘇ってきました。
まとめ
道路わきに風にふかれて涼しげに咲いていた花は、やはりヒルガオでした。ヒルガオの花は薄いピンクの花をスッキリと咲かせて、とても爽やかに見えます。
このヒルガオとアサガオの花を比べてしまうと、アサガオの原色に近い濃い色は、何故か重たく感じられます。
アサガオは観賞用植物として品種改良されてきたため、より大きく、より綺麗で艶やかなものが求められてきたのでしょう。
確かに、アサガオの花は素晴らしいと思いますが、道路わきに咲いているスッキリしたヒルガオの花の潔い爽やかさにはかなわないと感じてしまいます。