チバニアン・地磁気

チバニアンのような地球の地質年代の名付け方

地層

「チバニアン」が新しい地質年代に登録されました。地質年代の名称は、ちょっと変わっていますが、どのような方法で、命名しているのでしょうか? この記事では、過去に行われた代表的な命名事例の例を交えて、分かりやすく紹介しています。

チバニアンと命名された地質時代

「チバニアン(千葉時代)」とは、千葉県市原市の地層が、繰り返されてきた地磁気反転の、最後に反転(逆転)した痕跡地層です。2015年には、国立極地研究所の菅沼悠介氏が論文発表しています。

論文発表後、地質時代の境を示す地層として、2020年1月17日に代表的地層として正式に認定され、「チバニアン」と命名されました。

日本の地層が、地球の地質年代に命名されたのは初めてのことです。

チバニアンは地球の歴史のどのあたりなの?

地球が誕生した46億年前からの地質時代の分類は、「先カンブリア時代」、「古生代」、「中生代」、「新生代」という大きなくくりで区分されています。

チバニアンは、およそ77万4千年前〜12万9千年前と言われていて「新生代」の中の一時代になります。

「新生代」の分類

恐竜が繁栄した「中生代」の「ジュラ紀」、「白亜紀」に続いて登場した「新生代」の細かい分類は、次のように区分されています。

  • 「新生代」は「古第三紀」、「新第三紀」、「第四紀(更新世・完新生)」に分けられています。
  • 「古第三紀」は、生物の大量絶滅に続いて哺乳類が繁栄した時期に相当。
  • 「新第三紀」は、人類が誕生した時期に相当。
  • 「第四紀(更新世・完新生)」は人類が繁栄した時期で、チバニアンは、更新世の一部分の時代になります。

    代表的な地質時代の名付けられ方

    代表的な地質時代区分の名付けられ方を「カンブリア紀」と、「ジュラ紀」の例で紹介します。

    カンブリア紀

    「カンブリア紀」は、「先カンブリア時代」が終って、「古生代」が始まった最初の地質区分で、5臆4,200万年前〜約4臆9千年前の期間に相当しています。

    この頃から、生物の進化は爆発的に進んだと言われています。

    カンブリアという名称は、イギリス人の地質学者(アダム・セジウィック)が調査した地層に由来しています。

    調査した地層からは、生物の進化が著しく進んだ証拠として、三葉虫や無脊椎動物の化石、植物の藻類などが見つかっています。三葉虫は、これら化石の半分近くを占めていました。

    調査した地層は、イギリスのウェールズ地方ですが、古代ローマ人がカンブリアと呼んでいたため「カンブリア紀」と命名されました。

    ジュラ紀

    ジュラ紀は、2億5000万年前から6600万年前の「中生代」の中頃です。ジュラ紀の期間は、「三畳紀」と「白亜紀」に挟まれた5600万年ほどの地質時代です。

    ジュラ紀は、最初のアンモナイトの化石が密集して掘り起こされた地層です。

    この地層は、フランス東部からスイス西部に渡るジュラ山脈に分布する石炭岩層で、古生物学者のアレクサンドル・ブロンニャールによって、「ジュラ紀」と提唱されました。

    以上のように、時代の変化を捉えた地層などの証拠が見つかった上で、国際標準模式地(GSSP)に制定されることで、地質時代の新規名称が認定されます。

    まとめ

    新しい地層時代の区分として「チバニアン(千葉時代)」という名称が認定されました。

    地球の磁場の反転は、繰り返されています。「チバニアン」は最後に反転した証拠(痕跡)の地層です。

    「チバニアン」は、約77万4千年前から12万9千年前に形成されたもので、千葉県市原市にあります。

    過去に命名された地質年代も「チバニアン」のように、時代の変化を捉えた地層などの証拠が見つかると、その地域の名称などから名付けられていました。

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