白鳥

ハクチョウの首を使ったコミュニケーション

ハクチョウ

ハクチョウの長い首は、感情を仲間や相手に伝えるコミュニケーションツールです。「警戒して周囲を見回す時」や「行動を共にする時」、「水辺を飛び立つ時」、「カップルの挨拶」、「喧嘩の威嚇」など、あらゆる行動の時の、表現方法として活用されています。

ハクチョウの首を使ったコミュニケーション

ハクチョウは、いつも同じように水辺を泳いでいるように見えますが、時折普段とは違った行動をします。

コハクチョウの観察により、明らかに区別ができるハクチョウの仕草と意味についてまとめました。

警戒している時

集団で行動するハクチョウ達は、危険が迫ってくると、一斉に首を上に伸ばして周りを見回します。
このような仕草をする時は、まさに警戒態勢です。皆で危険を共有して、いつでも飛び立てるように準備をしています。

行動を共にする時

越冬のためシベリアから日本に飛来する時や、シベリアに帰る時、或いは、ねぐらと餌場を往復する時等は家族といっしょです。

特に、灰色を帯びた子どものハクチョウを引き連れている家族や仲間は同じ集団で行動しています。
このように、行動を共にする時、ハクチョウの親鳥2羽は、長い首を旗のように掲げて、子どもたちを引き連れています。

仲間と一緒に飛び立つ時

湖や川面を集団で泳いでいる時に向かい風が吹くと、集団の仲間どうしで首を振るような仕草をします。そのような合図の後で、ハクチョウの集団は、一斉に羽をばたばたさせながら、水面を走り出します。

首を振るような仕草は、水面から一斉に飛び立つ時のサインなのです。

ハクチョウのカップルの仕草

仲の良いハクチョウ達は、滑るように水面を移動しながら首筋で、お互いに挨拶(サイン)を送っているように見えます。

特に、カップルになると、はっきりと判ります。カップルはお互いに向かい合って、互いのクチバシを合わせる行動をします。

この状態を横から見ると、お互いの首の付け根とクチバシ同士をくっつけて、長い首筋がしなやかに曲げられるため、ハートの形に見えます。

カップルの長い首を曲げて形成されたハート形は、幸せの首輪(ハッピーリング)と言われていて、カメラマン達が狙っている瞬間の一つです。

ハクチョウの喧嘩

喧嘩をする時のハクチョウは、長い首を斜めに突き出して、相手を噛む仕草をします。噛む動作を激しく繰り返すため、一目で相手を威嚇(いかく)していることが判ります。

ハクチョウの仕草を生み出すもの

以上紹介したように、ハクチョウの仕草は、長い首筋で感情を表現しているように感じられます。

ハクチョウの長い首は、優雅な白鳥のイメージの象徴ですが、この首の動きでお互いにコミュニケーションしているのでしょう。

まとめ

ハクチョウは、普段は水辺を優雅に泳いでいるため、穏やかな生物のように感じられますが、喧嘩の時は、想像以上に激しい動きをします。

喧嘩の時は、長い首を斜めに突き出して、相手を噛む動作を繰り返します。

長い首を使うのは喧嘩をする時だけではありません。「警戒して周囲を見回す時」や「行動を共にする時」、「仲間と一緒に飛び立つ時」、「カップルの行動」等も全て、長い首で、表現されます。

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