日本のスズメの種類と祖先の歴史

スズメ スズメ
スズメ

日本では、スズメが最も身近な鳥です。昔から人里で生活する小さくて可愛い鳥だからでしょう。でも、多くの日本人は、スズメの歴史やスズメの種類については知りません。この記事では、日本で生息するスズメの種類や、スズメの祖先等について分かりやすく紹介しています。

日本のスズメ

現在のスズメ属は、世界中に26種います。内、日本にいるのは、通常のスズメよりも体全体が赤味を帯びている、ニュウナイスズメと普通の大きさの2種です。

また、国内では繁殖していませんが、イエスズメも観察されています。

このイエスズメは、ロシアのサハリン州などに分布していたものが、迷って日本に来たものと考えられています。

ニュウナイスズメとは?

イエスズメと、スズメは人の近くで生活しています。

ニュウナイスズメの姿はほとんどスズメと同じですが、普段は森で生活していて機敏に木の枝の上を飛び交います。そして、人に対しては警戒心が強い鳥です。

スズメの祖先

鳥は、スズメは恐竜の生き残りだと思われます。

恐竜の誕生は、およそ2億3,500万年前と言われています。その後、恐竜はさまざまな進化をして1億年以上も繁栄していましたが、6,550万年前に突然、姿を消したとされています。

6,550万年前の地球に何があったのかは、明確には判っていませんが、有力な説はあります。それは、直径10km〜15kmの小惑星がメキシコ湾とカリブ海の間にあるユカタン半島に落ちたことです。

このクレータの大きさは、180kmもある巨大なもので、超巨大な爆発が発生したことになります。

 

こんな大爆発が起こると、熱風や衝撃波、巨大な津波などが、さまざまなものを破壊することはもちろんです。

また、長期間に亘って地球規模での環境変化が引き起こされたことが想像されます。

そのため、大型の恐竜は生き残れなかったのでしょう。しかし、恐竜が誕生してからの進化の枝分かれの中で、鳥類になった一部の祖先が生き残ってきたと考えられています。

そして、そこから、スズメの祖先が発生したのでしょう。

次に、スズメの祖先の誕生と、現在のスズメの種類について紹介します。

スズメはいつ頃どこで誕生したの?

スズメの仲間は、アフリカ大陸に16種、ヨーロッパに2種、そしてアジア大陸に6種います。残りは、アメリカやオーストラリアに2種いますが、これらは人が移住させたスズメです。

このように現在のスズメは、全世界で26種です。

スズメの発祥の地

DNA分析や、アフリカに最も種類が多いことなどを考えると、スズメはアフリカで発祥したという説が有力です。

スズメの出現時期

以上のように、スズメの発祥の地は明確ではありません。また、スズメが地球上に出現した時期も正確には判っていません。

ただし、スズメの化石は、中東で30万年前の地層から発見されています。現在日本にもいるイエスズメに近い化石は、12万年前の地層から発見されています。

これらのことから推定すると、日本のスズメは数10万年前に誕生したと考えて良いでしょう。

まとめ

スズメ属は、全世界に26種もいるとは思いませんでしたが、世界的には、日本のスズメのように人里で生活をするスズメの種は少ないようです。

観察記録では、26種の内「人の構造物に巣を作るのは17種で、内15種は人の生活圏でも繁殖することがある」という結果です。

つまり、殆どのスズメは人とは離れて生活していたのです。

日本のスズメとヨーロッパなどにいるイエスズメは人と密接に関係して生活していますが、スズメ全体からみると一部の種でした。

スズメの数が減少しているということを聞いてから、スズメのことが気になっていましたが、スズメ属にも多様性があるのでしょう。

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