ギンパイソウは、5月初旬頃に咲く花ですが、秋になった今頃でも、時々頭に浮かびます。理由は分かりませんが、目の前に咲いていなくても、想いおこすだけでも、心を落ち着かせてくれる素敵な花なのでしょう。この記事では、ギンパイソウを紹介しています。
秋になっても心を和ませてくれるギンパイソウ
少し季節外れの話題ですが、実家の庭の芝には毎年5月頃になると、独特の白い色をした小さな花が咲きます。
もう随分昔に、親戚のおばさんが持ってきてくれた「銀杯草(ギンパイソウ)」です。もう、11月です。(リライトしている現在は、9月の初めです)
今頃、ギンパイソウを思い起こすのは、不絵思議ですが、何だか紙を折りたたんで作ったような趣がある花だからでしょうか? (現在は、実家で一人暮らしをしていた婆さんは、北関東の我が家で、約1年半暮らした後で、施設に入っています。)そのため、実家は娘夫婦が住んでいます。
銀杯草は、緑色の芝の中のあちらこちらに、芝の背丈と競争するようにして、ちょっとグレーの色が入ったような白い花が咲き誇ります。
花の色は、真っ白ではありません。
純白なら、眩しくて当然ですが、白い紙の折り紙を広げたように、少しだけくすんでいます。このくすんだ白色の花びらが、不思議に眩しいのです。
ギンパイソウが好む場所と育て方
ギンパイソウは、暑さや寒さには比較的強いですが、夏の強い日差しや高温多湿は苦手です。そのため、午後になると日がかげる家の東側に植えるのが良いとされています。増やし方は、株分けで、簡単に育ちます。
実家で植えられているのは家の西側の庭ですが、芝生に守られているためか、とても元気に育っています。芝生の手入れはしますが、ギンパイソウについては、何もしていません。
ギンパイソウの花が散って、芝の葉が伸びてくると芝刈りをしますが、ギンパイソウのことは何も考えないで芝を刈ってしまいます。
それでも翌年の5月になると、当たり前のように花を咲かせてくれます。
実家のギンパイソウには、何もしていませんが、芝生の中でりっぱに生育してくれます。本当に何もしていません。実家の庭には肥料どころか、水すら撒いていないのですから。
ギンパイソウの花言葉と原産地
ギンパイソウの花言葉は、「心がなごむ・許されざる恋・楽しい追憶・清楚・平和・着実な行動」等です。可憐で清楚な雰囲気の花に合う花言葉ですが、「許されざる恋」というのは穏やかではないですね。
そんな情熱的な花には見えないのですが、見る人の心模様によっては、そう感じるのかもしれません。
ギンパイソウは、漢字で銀杯草と書くため、日本の花なのかと思っていましたが、原産地はアルゼンチンでした。
南米原産と聞くと、どこかに情熱的なものが潜んでいるのかもしれません。
日本に伝わってきたのは明治時代の末期ということです。西洋文明とともに伝えられた花です。
ギンパイソウの様々な花名
ギンパイソウは、ナス科で、ニーレンベルギア属(ヤマモドキ属)の多年草です。ニーレンベルギアは、スペインの植物学者のニエレンベルグの名前から命名されたのでしょう。
学名は、Nierembergia rivularisですが、花の形などから、英名は「Cup flower」と呼ばれています。日本の銀杯草と同じ発想です。
尚、日本では、別名で「亜麻擬(アマモドキ)」や「糸葉桔梗(イトバキキョウ)」等とも呼ばれています。
まとめ
ギンパイソウは、5月初旬に咲く花ですが、秋が深まった今頃でも、時々頭に浮かびます。白の中に少しだけ灰色を混ぜたような色をした花ですが、不思議に眩しく感じられます。
ギンパイソウの白い花は、折り紙で作ったようにぎこちなく見えるところも良いです。
理由は分かりませんが、目の前に咲いていなくても、想いおこすだけでも、心を落ち着かせてくれる素敵な花です。