地磁気反転が起きると困る事|チバニアン

方位磁石 チバニアン・地磁気
方位磁石

チバニアンは、地球の地磁気反転が起きた証拠です。地磁気が反転するには、地磁気がなくなる期間を通過して、その後逆向きの地磁気が形成されることです。地球では、何度も地磁気が反転したことが判っています。では、地磁気反転するとどうなるのでしょう。

地球の地磁気反転について

地球の地磁気反転についてのデータをまとめると次のようになります。

  • 地磁気反転の頻度
    地球上では、過去360万年間に11回以上も地磁気が反転したと考えられています。また、海底地層によると、2億年間で、地磁気の反転は、凡そ20万年に1度発生していました。
  • 地磁気反転時の期間
    地磁気が反転する時には、いったん地磁気は無くなります。地磁気反転の間隔には規則性は無く、長い時には4000万年間も反転しない時期もあることが分かっています。
  • 最後に地磁気が反転してからの期間
    チバニアンは、地球で最後に地磁気が反転した地層です。年代測定をすると、77万年前に地磁気反転したことが確認されています。

以上のデータを見ると、4000万年間も反転していない時期もありますが、平均的な発生頻度は(1回/20万年)です。
つまり、現在は、いつ地磁気が反転してもおかしくない時期になります。

地磁気は生きものを守るバリア

地球は宇宙空間に浮いている惑星ですが、宇宙空間からは絶えず有害な宇宙線(素粒子)が降り注いでいます。

宇宙線は、銀河の星や太陽から来て、細胞内のDNAを破壊することもあります。

特に太陽は、核融合反応で巨大なエネルギーを生み出していて、地球に近い恒星のため、地球には大きく影響します。

太陽活動が活発化すると、太陽の大気から陽子と電子の粒子が噴出して地球に到達します。

太陽から届く粒子には生物の細胞を破壊してしまう程、有害な光線も含まれています。太陽の粒子は、気体ですが電流が流れる性質をもっていてプラズマのような状態のものです。(雷やオーロラ等はプラズマです)

地球に磁場がある時には、地磁気が地球を取り囲んでいて、有害な宇宙線や太陽光線から生物を守っています。

生きものが直接プラズマを浴びてしまったら、細胞は死んでしまうでしょう。

地磁気のふるまい

地磁気は、有害な太陽光線や宇宙線から、生きものを守ってくれています。

その方法は、

地磁気は、地球を大きな磁石にしてくれます。地球は、磁界で覆われているため、有害な太陽風や宇宙線は、地磁気から出る磁界に進路を妨げられます。

でも、そんなバリアの役目をしている地磁気がなくなってしまう期間が、長期間あるのは心配です。

ところが、過去に地磁気が反転した時期(地磁気がなくなる期間)を調べると、生物の大量絶滅は確認されていません。

これは、大きな謎です。

まとめ

チバニアンの地層のように地磁気が反転する時には、地磁気が消失してしまう期間(数千年間)があることが判っています。

地磁気は、生きものを有害な宇宙線から守るバリアの役目をしています。

そのため、地磁気が消失してしまう期間は心配ですが、現在までの調査では生きものの大量絶滅との関係は確認されていません。

最後に地磁気が反転したチバニアンは、77万年前で平均的な地磁気反転の時期(1回/20万年)を大きく上回っています。そのため、地磁気の反転は、いつ起きてもおかしくない時期になっています。(少し心配?)
但し、地磁気の反転は、地球規模・宇宙規模での長い年月の内容です。現在の人類は心配しなくても良いでしょう。(心配してもどうすることも出来ないので、そんなことはやめましょう)

それにしても興味がつきない題材ですね。

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