気が付いたらいなくなっていたヒバリ

飛んでいるヒバリ
飛んでいるヒバリ

ヒバリという鳥は、暖かい日射しを浴びながら、空中でやかましく鳥です。これから本格的な冬を迎える季節には会えませんが、無性に思い出されます。但し、ヒバリの数は減少していると言われています。この記事では、懐かしさひばりのことを紹介しています。

1.気が付いたらいなくなっていたヒバリ

野原に行くと、甲高い声で自慢するように「ピュルリピュルリピヨピヨピイピイピイ」と複雑な鳴き声でさえずっていたヒバリが、いつの間にかいなくなってしまった。

ヒバリは姿を見せない鳥でしたが、春先の晴れた日に原っぱに行くと特徴のある声は聞こえました。

今から、本格的な冬を迎える季節のため、青空で鳴いているヒバリに会えるはずはありませんが、ポカポカした日射しを浴びながらやかましく鳴いているヒバリが懐かしくなりました。

 

2.ヒバリとはどんな鳥なの?

野原でヒバリをしっかり見たことはありませんが、図鑑によると、17㎝程の大きさで黄土色に褐色が散りばめられた目立たない色の鳥です。

頭や体の上面、翼や胸には黒い縦縞があって、耳付近の羽は、赤褐色です。

メスも同色ですが、オスにあるトサカのような冠羽は、殆ど立てることはなく、しかも短いようです。

ヒバリは、日本中に分布していますが、北海道では夏鳥の扱いです。世界的には、イギリス、ヨーロッパ大陸やアフリカ大陸の北部に生息していますが、数は減っています。

ヒバリの声は、春先にピイ、ピイ、チュルリ、チュルリ、などと小声でさえずり始めて、桜のつぼみがほころぶ頃になると本格的に鳴くようになって、空中を飛びながら鳴いています。

 

2-1.ヒバリの巣

ヒバリは、原っぱのような開けた土地の地面に巣を作ります。

春になると3~4個の卵を産んで草の間に隠すようにした巣で育てますが、巣は地面にあるので、ヘビや、動物、カラス等に食べられることが多く、あまり育ちません。

 

2-2.ヒバリは地上にいることが多い鳥

地上のヒバリ

地上のヒバリ

ヒバリは、ホバリングなどで空高く飛んでいるのが好きだと思っていましたが、実は地上にいることが多い鳥です。

付近を見回しながら、足を交互にだして歩きます(スズメのように飛び跳ねる仕草はしません)。餌はミミズや昆虫の成虫や幼虫、種子などを好んで食べています。

ヒバリが、ホバリングや、すばやく螺旋状(らせんじょう)に舞い上がる行動は求愛の季節にとる特別なものでした。

ヒバリの体色が目立たない褐色系なのは、地上で目立ちにくいようにするためでした。

 

3.ヒバリの数が減ってしまった理由

近年のヒバリの数は劇的に減少してしまったようです。

  1. 棲みかになる平原が、宅地造成でほとんど無くなってしまった
  2. 草刈り機の普及で、草間に隠れるように作られた巣に気が付かないで壊してしまう

恐らく、カマなどで草刈りをしていた頃なら、巣を見つけても、その周辺は刈らないで残したのでしょう。

 

4.まとめ

河川敷を散歩していても、ヒバリの声を聞くことは無くなってしまいました。そう言えば、スズメも見なくなったような気がしています。

宅地化が進んで、ヒバリが好むような開けた草地は無くなってしまいました。ヒバリにとっては、昔の農家との共存が最も平穏だったのでしょう。

スズメが人里を好むのは、人の近くにいる方が、食べ物を得られて天敵が少ないからと言われていますが、ヒバリも同じなのかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました