鳥は、なぜ卵を産んで、子孫を育てるのでしょう

野鳥の巣と卵
野鳥の巣と卵

鳥は、卵を産むとき以外には巣に棲みません。外敵に狙われるチャンスが増えて危険だからでしょう。鳥は、子孫を残すのに卵を選んでいます。鳥にとっては、大変な決断だったでしょう。記事では、鳥が巣を作って子育てをする理由を分かり易く紹介します。

鳥の巣とは何だろう

鳥は卵を巣の中に産みます。巣は、壊れやすい卵を安全に温めて、卵から出てきた雛(ひな)を守ってくれる大切な場所だからです。

但し、鳥の巣は、人間やアナグマ、集団生活のアリなどが生活の基盤のために棲みかを持っているのとは理由が違います。

鳥の巣は、昼間の疲れをとるための家ではありません。夜間に就寝する所とも違います。

鳥の巣は、産んだ卵とふ化したヒナを守ってくれる大切な場所ですが、日々のねぐらではありません。

鳥の巣は、育児の時にだけ使用する、特別な場所です。

子育てをしない時期の鳥の棲み家

大多数の小鳥の棲み家は、気に入った木の枝などにとまって、暗い夜を過ごす場所です。水鳥は、天敵から襲撃されにくい水辺周辺の草むらなどを選んで就寝します。

彼らは、決まった棲み家を持っていません。毎日同じ場所では襲われるリスクが高まるためでしょう。

では、鳥は、何故わざわざ巣を作って、自立するまでの日数を要する卵という形体を選んだのでしょう?

鳥が卵を産む理由

草食動物の馬や牛、鹿などは生まれると、直ぐに立ち上がることができます。

草食動物が、産まれて直ぐ立ち上がれるのは、いつ襲ってくるかわからない猛獣たちから身を守るためでしょう。

鳥も同じように親の体から産まれたら直ぐに移動できるのなら、卵で産まなくてもいいのではないかと、考えるかもしれません。

良く考えてみると、鳥にはすごい目標がありました。

鳥は空を飛ぶことを第一に考えていたのです。

多くの鳥は空を飛ぶために、少しでも体重を軽くする必要があります。

成長と共に体重が増える子どもを親鳥のお腹の中で育てるわけにはいかないのでしょう。

卵は、弱くても、硬い殻です。未成熟の子どもを産んでも、殻が守ってくれます。そして、飛ぶためにネックとなる、親鳥の体重増加を防いでくれます。

まとめ

鳥は、普段は特定の棲み家を持っていませんが、卵を産む時には、巣作りをします。

ところが、多くの鳥は空を飛行するために、常に体重を最小限にとどめなければならないのです。

そのため、卵という形体で子孫を直ぐに体外に出して育てる道を選んだのでしょう。

驚いたことに、ツバメの仲間には、出産子育ての時期意外は、全て飛んでいる種もいます。

鳥は、飛んでいるのが一番安全で快適なのでしょう。

鳥は、全ての中で、飛ぶことを最も優先している生き物です。人間も、自由に空を飛び回ることのできる鳥に憧れます。

空を飛び回れる、自由は、何に比べても捨てがたいのでしょう。

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