8月になっても、日本国内のあちらこちらで「ヒアリ」が発見されていることを知りました。

猛毒を持っている「ヒアリ」は、ニュージーランドでは駆除に成功したそうですが、中国や台湾では必死になって対策している最中と報道されています。

尚、日本に侵入している「ヒアリ」は、侵入初期の段階であり、今なら徹底的な対応をすることで駆除できるのではないかと言われています。

「ヒアリ」が最初に日本で見つかった頃に比べると、報道されている内容も落ち着いてきて、極端に誇張された内容も訂正されてきました。そのため、「ヒアリ」について再度調査した結果をまとめてみました。

「ヒアリ」による想定被害

「ヒアリ」は定住してしまうと、一つの巣に最大25万匹もいるようになって、昆虫やミミズ、動物の死骸などを食べて生活しますが、

実は、これだけではなくて、作物(大豆やトウモロコシ等)の根も食べてしまうため農家にとっては大問題になります。そして、トラクターなどの機械の制御盤の中に入ると、電気回路をショートさせることもあります。

そのために、「ヒアリ」が畑に入り込むと、「ヒアリ」に刺される問題もありますが、上記のようなことから農業を営むこともできなくなります。まさに死活問題になってしまいます(経済的な問題は莫大ですね!)。

「ヒアリ」に刺された時の問題

「ヒアリ」は猛毒を持っていて、刺されると「アナフィラキシーショック」で死に至ることもありますが、人によって症状は様々です。(刺されると強烈な痛みを伴いますが、痛みの程度も、人によって違うようです)

但し、刺されると毒液を体内に注入されるため、傷跡が膨れて膿疱(のうほう)ができ、そこが細菌感染などすると長期間治らないこともあります。しかも、刺される場所は1カ所ではなく、酷い時には数100カ所もあるそうです。(想像するのも恐ろしいですね!)

日本で最初に報道された時には、刺された時の問題が中心でしたが、人が死に至るケースは稀と言われています(環境省もHPに記載していた“米国で100名も亡くなった”という記事は削除しています)。

「ヒアリ」を駆除する方法

ニュージーランドでは、「ヒアリ」を2001年以降に3回確認していますが、その都度根絶に成功しています。

《ニュージーランドで行った対応例》
2006年6月に3回目の「ヒアリ」目撃がありました。それは、ニュージーランド北部のネーピア港から、15km離れた木材工場です。その木材工場に置かれたコンテナの傍に、「ヒアリ」のアリ塚(3つ)見つかりました。

この時には、同国政府が直ぐにアリ塚を駆除して、その場所から半径2kmの範囲は政府の管理としています。

そして、アリ塚から半径50mの範囲には月に1回、2種類のエサを撒いて、アリを誘い出してアリ塚までたどることを行っています。

さらに2009年までの夏期(毎年)にも、アリ塚から半径2kmの範囲に、エサを置いて確認しています。また、これと同時にヘリコプターによる駆除剤の散布や、熱探知機による巨大な巣の探索等も実施しています。

これらの対応の結果、「ヒアリ」は確認されなかったため、2009年に根絶宣言を発令しました。尚、この時に費やした費用は7臆円弱もかかっています。

《台湾の対応例》
台湾では、既に「ヒアリ」が発見されてから10年も取組んでいますが、生息エリアの拡大は止まっていません。(初期対策が重要と言われているのは、このように、一度定着してしまうと撲滅するのが非常に困難になるためです)

当然、台湾では様々な対策をしています。

その中でヒアリ」探索犬は効果が高いと言われています。訓練を重ねた犬による「ヒアリ」の巣の発見率は、90~95%もあるそうです。(効果大)

尚、台湾での「ヒアリ」被害の経済損失は、年間で300臆円程度と試算されています。(想像もつかない金額ですね!)

日本は、今の段階に徹底的な駆除をすることが重要だということが良く判りました。