新潟県の瓢湖には、既に多くのハクチョウたちが飛来しています。ハクチョウの大雑把な日常生活にふれて、瓢湖でのハクチョウ観察に適した時間帯や、他の水鳥も楽しめる瓢湖のことなどを紹介しています。リライト版ですが、R3年の最新状況に修正しています。
瓢湖の状況
新潟県の瓢湖(ひょうこ)は、故吉川重三郎氏が、昭和29年に日本で初めてのハクチョウの「えづけ」をした場所として有名です。
今年も、白鳥おじさん(斎藤功氏)による「えづけ」が始まったそうです。斎藤氏は、2013年に3代目の「白鳥おじさん」に就任して、瓢湖の公園管理事務所臨時職員として、公園の環境維持活動や水鳥の救護、観光客のガイドなどを担っています。
「白鳥おじさん(斎藤功氏)」による「えづけ」は、午前9時と11時、午後3時の3回行われています。(活動しない日有るので、問合せ要)
瓢湖とハクチョウの生活
今年度(2021年)は、既に10月初めに、初飛来しています。11月末には6,000羽を超えるハクチョウの飛来が確認されています。
このように沢山のハクチョウが飛来していますが、その多くは早朝の6時〜8時にかけて飛び立ってしまいます。ハクチョウが飛び立つ時にはグループで行動するため圧巻です。
早起きしなければ見ることは出来ませんが、美しい背景をバックにして飛び立つハクチョウの姿は、多くの人を惹きつけます。
尚、阿賀野市観光協会運営の白鳥観察舎には、暖房があって、ハクチョウが飛び立つ姿も観察できます。
朝、飛び立って行ったハクチョウは、エサを食べるために水田などで過ごしているようですが、夕方の4時頃には、瓢湖に戻ってきます。
朝の8時を過ぎると、多くのハクチョウは飛び去っていなくなりますが、瓢湖では、ハクチョウ以外の水鳥を近くで観察することもできます。
瓢湖は用水池として作られたものですが、水鳥の重要な生息地として認定(ラムサール条約)されています。
そのため、瓢湖は、さまざまな水鳥や植物の生息地として阿賀野市が保護活動を推進しています。
ハクチョウは日中どこに行くの?
ハクチョウは、エサを求めて瓢湖から阿賀野市や、新潟市、新発田市の水田や河川などに飛んでいきます。
気温が下がってエサ場の水が凍ってしまった時などには、気温が上がるまで瓢湖に滞在しています。
夕方になると瓢湖に戻る理由は?
ハクチョウは、日中は瓢湖を飛び立って付近の水田や河川などで過ごしますが、夕方になると瓢湖に戻ってきます。
理由は、肉食の野生動物から身を守るためです。瓢湖には、浮島などがあるため、危険を避けて寝床として過ごせるからでしょう。
まとめ
今年度(2021年)の瓢湖へのハクチョウの飛来も順調です。
日中のハクチョウは付近の水田などにエサを求めて飛んで行ってしまいます。
このような事情で、瓢湖でハクチョウを観察するのは、早朝と夕方の時間帯が適しています。
ただし、瓢湖では、ハクチョウ以外の水鳥も観察できるため一日中楽しめます。