晩秋の11月に咲いていた美しい花たち

花・野草

1つ目は、冷たい風が辛そうに見える、清楚(せいそ)な紫色の小さな花です。2つ目は、11月の日射しを誇らしげに受けて、眩い(まばゆい)黄色の花の周囲に白色の花びらを付けた、背丈50㎝程の花です。両者は、実家の庭の片隅に咲いていた美しい花です。

イワギキョウ

1つ目の花は、花名を確認するのに苦労しました。多分イワギキョウという花でしょう。

咲いていたのは、実家の庭の端っこの方で梅の木の付近です。石ころがゴロゴロした日当たりの良い場所です。数㎝の大きさの紫色の花はホタルブクロのような形状をしています。

この花に、似ているような花はいっぱいあります。ただし、これだという花には簡単にはたどりつけませんでした。

一番ネックになったのが、実家の庭で咲いていたのが11月だったからです。実家は、東京の外れですが、標高は低いです。イワギキョウは、高山の岩場などで、7月~8月ごろに咲く花として紹介されていました。

イワギキョウに似ている花には、チシマギキョウがあります。チシマギキョウの花には繊毛(せんもう)がありますが、庭の花には繊毛はありません。

その他にも、オガワギキョウやサラガミネギキョウなどが似ていました。但し、決定的な決め手に欠けて、断言できません。これらの花は、チシマギキョウと他の花との交配種のためか、花に繊毛のようなものがあります。

もう一つ、モモバギキョウという花があります。これは、とてもよく似ていて、花には繊毛はなく、しかも耐寒性に優れているようです。但し、草丈は30㎝~100㎝と大きいため候補から外しました。

尚、これらの花は、カンパニュラの仲間です。ギリシャ神話では金のリンゴを守るニンフとして知られています。そして、カンパニュラの花の形は古代の鏡に似ていて、英語では、ビーナスの姿見と呼ばれています。

それ程までに美しい花の仲間ですから、多くの愛好家によって様々な交配種が誕生しても不思議ではありません。

実家の庭に咲いていたのはイワギキョウと他の花の交配種なのかもしれません。

ハナイソギク

2つ目の花は、実家の花壇の中で眩(まぶ)しい日差しを受けて、とても誇らしげに咲いていました。

恐らく、ハナイソギクという名称の花でしょう。

黄色の筒状花(トウジョウカ)の周辺に白色の舌状花(ぜつじょうか)があります。これは、イソギクと栽培種のイエギクの異種間で交配した、交雑(こうざつ)種です。

ハナイソギクには、ハエや蜂が群がって蜜を吸いにきていて、まるで春のような明るい雰囲気が漂っていました。

まとめ

今回、紹介した2つの花には、対照的な雰囲気が漂っています。

ただし、両方とも、実家の庭の片隅に、しかも秋も深まった11月に咲いていた、とっても美しい花です。とっても気になったので紹介しました。

数年後に、本ブログを見直す時には、花にも詳しくなっているでしょう。その時には、推測した花の名称や、言われなどを断言できるようになっているかもしれません。未来の自分への期待です。

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