ヒガンバナのちょっと変わった仲間たち

ピンクのリコリス 花・野草
ピンクのリコリス

ヒガンバナ科のリコリス属の花を、紹介しています。欧米ではリコリスの花は、大変人気があって、品種改良も進んでいます。リコリスの花の色は、白・ピンク・赤・オレンジ・紫色と多彩です。そして、12月にも咲いて気持ちを和ませてくれます。

12月になっても咲いていたヒガンバナのような花

スポーツクラブの駐車場の入口付近の花壇(かだん)に、見たこともない桃色の花が咲いていました。そこには、ヒガンバナのような花が数本植えられていましたが、花の色は淡いピンクでした。

どうやら、ヒガンバナ科のリコリス属と呼ばれる仲間です。リコリスは、欧米では人気が高いため、品種改良が進められて種類も多く、花の色は、白・ピンク・赤・オレンジ・紫色と多彩です。

但し、リコリスの開花時期は7月~10月中旬ぐらいです。駐車場の花壇に植えられていた桃色の花は、11月中旬以降に咲き始めて、12月に入ってからも、咲いていました。(もう数年前のことです)

これを調べたのは、数年前のことで、再度調べ直すとリコリスの開花時期は、12月も含まれていました。

リコリスは耐寒性があって、初心者でも育てやすいという特徴があります。恐らく、品種改良が進んだのでしょう。

尚、リコリスの仲間には、様々な種類があって、特に風変わりな名前には、キツネノカミソリと呼ばれるものもあります。

リコリスとキツネノカミソリの関係

キツネノカミソリは、7月下旬~8月上旬が見ごろの花です。キツネノカミソリは、他のリコリスとは違う花のように見えます。

普通のリコリスは、複雑で芸術的な花びらです。ところが、キツネノカミソリは、ツツジの花とユリの花を連想させるような形や色をしていて、複雑な形状のリコリスと比べると、かなりスッキリしています。

キツネノカミソリの花は、オレンジや茶色系の色をしています。

ところが、日本のキツネノカミソリは、リコリスの仲間でした。

キツネノカミソリという名前は、細長い葉っぱの形状が剃刀(かみそり)に似ているためです。

キツネノカミソリの、キツネは、葉っぱと花が同時に出てきません。これはヒガンバナの仲間の特徴ですが、葉っぱと花が同時に出てこないのは、ちょっと不思議です。このことを変だと感じて、まるでキツネにつままれたようだと言ったことから付けられた名前と、言われています。

この植物の葉は、春に出てきて、剃刀のような形をしていますが、夏になると枯れて何もなくなってしまいます。その後で、いきなりヒョロヒョロと花茎をのばして、きつね色の花を咲かせます。

この光景を見た人々は、きつねに化かされたように感じたのでしょう。

彼岸花の大群生地

埼玉県秩父市の、深山(みやま)の花園では、彼岸花の大群生が見られます。

深山(みやま)の花園は個人で運営しています。そして、春には桜の花、夏には、キツネノカミソリ、秋には30,000株ものヒガンバナを観ることができます。

まとめ

ヒガンバナ科のリコリス属は、品種改良が進んで、白やピンク・赤・オレンジ・紫色と花の色が多彩なだけでなく、12月になっても、鮮やかで素晴らしい花を観賞できます。

日本で、有名なキツネノカミソリもリコリスの仲間でした。但し、他のリコリスは艶やかで、いかにも欧米で人気がありそうです。

キツネノカミソリは、どこか日本的な花のように感じられます。

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