森の空気が気持ち良い理由

森林 天神山
森林

森林浴は気持ちがリフレッシュできて、素晴らしいと多くの方は言います。私の場合は、山の空気を吸いにいくと言うよりも、弱った筋肉量をもとに戻したいという気持ちの方だったでしょう。但し、毎日裏山に出かけていくと全く違った気持ちになりました。

樹木から発散される物質

森の中は気持ちいい。何故だろう。樹木からは特別な物質が出ているらしい。

樹木だって生き物です。そのため、カビや細菌から体を守らなければなりません。

樹木はカビや細菌が、はびこるのを防ぐために特別な物質を放出しています。その物質は、カビや細菌から木々を守る毒素です。この毒素には殺菌力があります。但し、自分たちの周囲にだすため、樹木に害のない程度の弱い物質です。

このように、樹木からは、弱い毒素が放出されています。この特別な物質は、殺菌力を
持っていますが、人には、安らぎをもたらします。そのため、森の空気を吸うと気持ち良くなるのでしょう。

樹木から放出される物質の正体

1930年頃に、樹木の香りの元の物質が発見されました。物質名は、発見したトーキル博士によって、フィトンチッドと呼ばれています。

フィトンチッドは、カビや細菌などの活動を抑える役目をする揮発性の芳香物質です。芳香で樹木を守る化学物質と言ってもよいでしょう。

森の空気を吸うと気持ちが良くなる(私見)

登山道

登山道

森の、樹木から放出されるフィトンチッドは、人々の気持ちをリフレッシュさせて、気持ちが良いと感じさせてくれるのは間違いありません。

但し、私が森の中を散策すると身も心もリラックスするのは、フィトンチッドの効果だけではないと思っています。

私は、現在住んでいる裏山の登山が、習慣になりました。以前は、気が向いた時に河川敷を歩いていました(運動も目的です)。この、河川敷の散歩は、本当に行きたくなった時に出歩くだけでした。

でも、今回始めた裏山登山は違います。毎日の習慣です。雨が降っていても行きたくなります。きっかけは、筋肉の弱体化からの腰の慢性痛をなんとかしたいという想いからでした。今では、裏山に行くのが楽しい日課です。

尚、私の筋肉の減少は酷く、車の運転席から降りるのに苦労した程です。現在は、当時に比べると回復しています。

昨年の12月の中頃から裏山に出かけるようになりました。家から往復で1時間程です。山を登る方から見ると、登山とは言えないでしょう。山の散歩です。でも散歩に近い登山道には、アップダウンが数回あって、弱った筋肉の増強には丁度良いです。

真冬の頃は、白黒の景色でしたが、ある時から、様々な緑色の葉っぱが芽を出して、鮮やかです。眩しい日射しも、優しい木漏れ日が包んでくれます。

地面に落ちた落ち葉を踏みしめる登山道は、ボランティアの方々によって整備されています。登山道で出会う人々との短い会話も、私の気持ちに、彩を添えてくれます。

私は、幸せです。こんなに素晴らしい環境で日々暮らせることに感謝しています。このように感じる全てのことが、「森の空気を吸うと気持ちが良くなる理由です。」今の私には、フィトンチッドから出る芳香作用は、一部の要因でしょう。

まとめ

裏山登山は、筋肉増強のための運動では、ありません。私の生きがいの一つです。毎日、裏山に出かけて行くのが人生の楽しみになってきました。

定年(60歳)後は、机にしがみついてPCばかりやっていたせいか、筋肉量は急激に低下しました。最初の裏山登山は、落ちた筋肉を取り戻すために始めました。今は、全く違います。人生の楽しみが裏山登山と言っても良いです。

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