天神山の草刈りが実施されて、山の雰囲気は変わりました。お陰で、以前は見れなかった、大木の倒木も見えるようになりました。倒木には太いツルが巻きつき、寄生植物のヤドリギも茂っています。記事では、これらの様子を紹介しています。
突如現れた、大蛇に巻きつかれたような倒木
大蛇に体を締め付けられたように見える倒木は、ある日突然、目の前に現れました。但し、目を凝らして見ると、大きな倒木にツルが巻きついていたのです。
倒木は、苔やヤドリギにも栄養を取られていました。恐らく、長く生きて来た大木が老年を迎えて勢いを無くしたために、ツル植物にも巻きつかれて、寄生種のヤドリギが住みつくようになったのでしょう。
以前の天神山
何故、ある日突然倒木が現れたのでしょう? その理由は、遊歩道周辺の草刈りが行われたため、山の見通しが良くなったためでした。
遊歩道の草刈りは、ボランティア等のお陰で一定の水準に保たれていました。
でも遊歩道の周囲は、篠竹等の低木に覆われていました。
そのため、草刈り前の天神山は、風もさえぎられて、遊歩道から見れる眺望も限られていました。
草刈り後の天神山
今年(2023年)は特別暑いですが、その蒸し暑さの中で数名のプロの方による草刈りがおこなわれました。草刈りは、遊歩道だけでなく、遊歩道を中心にした広い範囲です。
天神山に長年登っているベテランの方も、今回のような大掛かりな草刈り作業は、見たことが無いそうです。この山には保安林(群馬県)と書かれた標識があるため、群馬県が実施したのでしょう。(推測です)
草刈り後の遊歩道周辺は、スッキリしましたが、遊歩道を外れると断崖絶壁が見える場所も見られます。但し、断崖絶壁という程の高さはありません。でも、私が転げ落ちたら、無事ではすまない高さです。こんな場所も綺麗に刈られています。私には、どのようにして草刈り機で刈ったのか不思議です。
遊歩道から見えるようになった枯れた大木
草刈りが済んだ山の遊歩道からは、草刈り前には見ることのできなかった枯れた大木が見えるようになりました。斜面の大木は、他の木に寄りかかるように倒れています。
大木とは?
私が言っている大木は、直径が50〜60センチメートル程の木です。他の人が見ると大木では無いかもしれません。確かに周囲には同じ程度の太さの木が多いです。大木というのは、私の主観ですが、この記事では大木とします。
大木の根本は枯れていますが、太いツルがまるで大蛇のように巻き付いています。しかも、大木の上の方には、ヤドリギがうっそうと茂っています。こんな状態では、さぞ苦しかったでしょう。
ヤドリギとは?
ヤドリギは、常緑樹です。ヤドリギの花言葉は、「困難に打ち勝つ」や「忍耐」などです。きっと、寒冷地の雪の中でも緑色をしているからでしょう。また、ヨーロッパでは、クリスマスの日にヤドリギの下でキスをする習慣があります。その為、「キスをして下さい」という花言葉もあります。
いずれにしてもヤドリギは、素晴らしい木と讃えられています。ヤドリギは、光合成をしますが、寄生した木に寄生根(きせいこん)という根を樹木の幹に喰い込ませています。ヤドリギには、素晴らしい花言葉がありますが、養分を横取りする寄生植物です。
それにしても、大木に巻きついたツルは、大蛇が巻きついているように見えてしまいます。
まとめ
天神山の草刈り作業は、蒸し暑さとの戦いだったでしょう。しかも、草刈りは、かなりの急こう配の場所でも行われていました。
これは、素人には無理です。天神山の草刈り作業は、プロの対応でしょう。
草刈り作業が終った所は、まるで床屋さんで整髪してもらったようにさっぱりしていま
す。
枯れた大木は、草刈り作業のお陰で姿を見ることができるようになりましたが、大蛇のような太いツルに巻きつかれています。しかも、ヤドリギかにも養分を提供しています。さぞ、疲れたことでしょう。
でも、これが山の新陳代謝として、いとなまれている姿なのでしょう。
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