アリの睡眠時間と寿命の関係

アリの睡眠時間と寿命を調べてみました。アリの種類は、沢山いて、本当には分かっていないでしょう。そのため、代表的な種で、睡眠時間と寿命との関係を比較しました。3種類の比較では、アリ種全体のことは分かりませんが、傾向は把握できると思います。

アリの寝姿

アリの寝姿は、体を静かに休める体勢をとります。静かに休める姿勢ってどんな姿勢なのと聞かれてしまいそうですが、その姿を説明すると、多くの方は納得します。

アリは、顔の前で指揮棒のように絶え間なく動かしている触覚を小さく顔の前で閉じます。そして、6本の脚は、体に引き寄せて動きません。これが、アリの寝姿です。この寝姿は、確かに体を静かに休めているように感じられます。

アリの寝ている時間

アリは、明かりのない暗い巣穴の中で就寝します。そのため、外の明るさによって活動するのではなくて、起きて行動しなければならない時に、活動していると考えられています。

但し、太陽が昇って外が明るくなることで、眠りから覚めるアリが多いのも事実です。

その為、一概にアリが寝ている時間は○○です、とは言えません。また、アリの種類や、コロニー内の役割りによって就寝時間は異なっています。

世界中に沢山のアリ種はいます。そのため就寝時間が異なる、3種類のアリで紹介することにします。全てのアリ種が網羅される訳ではありませんが、アリの寝ている時間のイメージはつかめるでしょう。

カドフシアリの寝ている時間と寿命

カドフシアリは、日本中に分布するアリですが、3mm程の小さなアリです。カドフシアリは、湿った森の中でコケや石の下などにすんでいます。カドフシアリの集団は、30匹程の小さな社会です。

カドフシアリは、集団の数が少ないためでしょうか。カドフシアリの働きアリは、20時間も寝ていると考えられています。又、コロニー内の社会生活のストレス頻度は少ないと考えられています。

クロヤマアリの寝ている時間

クロヤマアリは、日本中の草原などの日当たりの良い場所に、1メートル程度のコロニーを作ってすんでいるヤマアリです。4〜6mm程の体長です。棲み家は、日本だけでなく、中国や朝鮮半島、モンゴルやシベリア等と様々です。

クロヤマアリのコロニーは、深さ1メートル程もあって、大きな集団です。

ハキリアリの寝ている時間

ハキリアリは、とっても働き者です。ハキリアリは終日葉っぱを切って巣に運んでいます。ハキリアリは、一日中仕事をしていますが、15分毎に2〜3分間は、寝ています。

アリの役割りによる寝ている時間の違い

アリの睡眠時間は、アリの種類や役割りによって違います。子育て中のアリは、忙しいため、殆ど寝ていないそうです。

アリの寿命

アリの寿命について、上記3種のアリで見ると、しっかり寝ているカドフシアリの寿命は最も長く、約5〜6年です。次いでクロヤマアリで2〜3年程です。そして殆ど寝る時間がない、ハキリアリの寿命は、3ヶ月程と言われています。

これらの3種だけでは、何とも言えないでしょうが、睡眠時間と寿命には関係があります。当然、睡眠時間が長いアリの寿命は長く、殆ど寝ていないハキリアリの寿命は、短寿命ということが分かっています。

まとめ

キノコを栽培しているハキリアリは、ほゞ終日働いていて、15分間に2〜3分しか、寝ていないといわれています。でも、この時間を1日単位にすると、15分間に2分の時、192分(3.2h)で、15分間に3分の時、288分(4.8h)です。つまり、1日で3.2h〜4.8hなら、私の寝る時間とあまり変わりません。
この結果から私も、少し睡眠時間のことを真剣に考えてみようという気になりました。

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