植物の実の色が鮮やかな理由

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植物の実は、大抵、テカテカとして輝いています。動くことの出来ない植物が、離れた場所で子孫を繁栄したいため、わざと目立つ色で輝いているのでしょう。でも、植物の実がツヤツヤとして、目だっているのは、もう一つ大切な理由があるためです。記事では、2つ目の理由を紹介しています。

実の色は、何故目立つように派手なの?

植物は、自分では動き回れないので、自由に動くことのできる、鳥や動物に実を食べてもらって、どこか遠方でタネを排泄物として出してもらうことを望んでいます。そうすることで、自分の近くではない場所で植物の子孫を繁殖させるチャンスがあるためでしょう。

まあ、こんなことは誰でも知っていそうです。では、植物の実は、動物等に見つけやすくするためだけに、目立つ色をしているのでしょうか?

もう一つの理由

植物の実が派手な理由には、もう一つ大切な役割があります。

それは、有害な太陽光線の紫外線から守るためです。

紫外線は、3種あって、最も有害なものは、オゾン層で吸収されてしまいます。但し、最悪強度の強い紫外線でなくても、生物には有害です。無生物の岩等も長時間紫外線を浴び続けるとボロボロになってしまいます。当然、植物の実も被害を受けます。

植物の葉っぱは、太陽光線で光合成をしていますが、有害な紫外線から自分を守るため、色の濃い色素で守っています。

例えば野菜のトマトやナスは、赤色や紫色に輝いています。この赤や紫色は、リコペンやアントシアニンと呼ばれる色素です。これらは、抗酸化物質と言われています。

抗酸化物質の効果

抗酸化物質は、植物だけでなく、それを食べる動物の体も守ってくれます。地球上の多くの生物は酸素がなくては、いきていけませんが、酸素は、病気をもたらすことでもしられています。

過剰な酸素は、細胞を傷つけます。しかし、抗酸化物質は、活性化酸素で傷つけられる細胞を守ってくれます。抗酸化物質は、体の中で最も先に酸化してくれます。その為、活性化酸素が、細胞を傷つける前に抗酸化物質が酸化してしまい、細胞が傷つけられなくなると言われています。

まとめ

植物の実は大抵つやつやして派手な色です。これは、わざと目立って動物に食べてもらい、遠方で子孫を繫栄させたいという気持ちからでしょう。でも、もう一つ大切な意味があります。それは、有害な紫外線から守るため、抗酸化物質で作られているからです。

この抗酸化物質は、色素です。トマトやナスのリコペンやアントシアニンと言えば聞き覚えがあるでしょう。

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