スノードロップの花は、白い妖精です。真冬から春先にかけてひっそりと咲きますが、あまりにも美しいため「自分のものにしたい、ずっと眺めていたい。」という気持ちになります。スノードロップの素晴らしさと、古きヨーロッパでの扱われ方も紹介しています。
スノードロップはいつまで待っても生えてこない
以前、実家の片隅に咲いていた「リンドウ」のように見えた花は、「スノードロップ」だったのでしょう。毎年同じような季節になると気になりますが、出て来てくれません。
しかたなく園芸店に行ってみても「スノードロップ」は置いてありません。手に入らないと余計欲しくなります。
「スノードロップ」でも「リンドウ」でも、どっちでも良いのですが、白い妖精のような花を自宅の庭で育ててみたい。という気持ちは変わりません。
スノードロップとはどんな花なの
スノードロップは、南ヨーロッパ原産の花で、日本には明治の末期から大正時代のはじめ頃に入ってきました。
スノードロップは、雪のしずくと訳せます。でも、ドロップ(=drop)の意味は、中世のヨーロッパでは、女性たちの耳飾りでした。
スノードロップの花は、美しい女性が付けている耳飾りのように可憐な形です。その花は、雪のように白かったことからスノードロップと呼ばれるようになったのでしょう。
スノードロップに秘められたお話
スノードロップの花は、美し過ぎるせいで、様々な言い伝えがあります。その多くは、良い物語として言い伝えられています。但し、純潔の象徴として、聖母マリアの祭壇(さいだん)にまかれることから、死を連想させることもあるようです。
しかも、スノードロップの美しさには魔力があると云われていて、魔除けとして使用されることもあります。
私は、スノードロップの花を頂いたら大喜びですが、気にする人もいるので注意しましょう。
また、球根には毒があるため、食べると、めまいや、嘔吐(おうと)、下痢(げり)などの中毒症状がでることもあります。美しいバラには棘(とげ)があるのと同じですね。
まとめ
真冬から春先に白い妖精のように咲いて、思わず見惚れてしまう程に美しい花は、スノードロップと呼ばれる花でした。
スノードロップに似ている花には、リンドウや、スノーフレークという花もあります。
南ヨーロッパ原産の花で、日本には明治の末期から大正時代の初期頃に入ってきました。
スノードロップは、雪のしずくと訳せます。でも、中世のヨーロッパでは、スノードロップには女性たちの耳飾りという意味がありました。
下を向いて咲くスノードロップの花は、まさに耳飾りのようです。
ただし、あまりにも美しいため、魔除けとして使われることもあります。さらに、球根には毒があって、食べると腹痛になることもあるので、贈り物とする時には配慮が必要です。
尚、スノードロップは、球根から茎をのばして開花しますが、栄養の状態が悪ければ、数年間も出てこないこともあるそうです。
実家の片隅から出てきた、スノードロップは、土壌の養分がすくなかったのでしょう。思い切って、植え替えをすれば、毎年楽しめたのかもしれません。