イカルは何故中年おじさんを惹き付けるの?
イカルは一度見ただけで印象に残って忘れられなくなります。イカルには、人を惹きつける不思議な魅力があります。何故、それ程に魅力的なのでしょうか。イカルの不思議な魅力について調べてみました。
イカルの魅力
イカルは、冬になると集団で移動するムクドリ程のサイズの鳥です。イカルは23㎝ぐらいで、15㎝程のスズメと比べると、かなりがっちりしています。
ただし、イカルの体形は、メタボの中年のおじさんと比べても見劣りしないほどずんぐりむっくりしています。
イカルのくちばしは、黄色で頑丈そうで、堅い木の実を簡単に割ることができます。黄色のくちばしは、イカルを、とても頼もしく感じさせてくれます。
それに加えて、太い首と出っ張ったお腹をしていて、顔と頭部は濃紺色、胴体は灰白色、尾と主翼の一部も濃紺色で、頑丈なくちばしは、鮮やかな黄色ですから、かなり目立ちます。本当言うとちょっとカッコイイと言わざるを得ません。
イカルのクセ
イカルは、堅い木の実を口にくわえて、ぐるぐると回す仕草をします。こんな変はクセも、中年のおじさんのようです。
黄色のくちばしの実力
イカルの黄色くて頑丈そうなくちばしは見掛け倒しではありませんでした。どうやら、黄色のくちばしは、ペンチのように、堅い木の実をパチンと割ることができるようです。(エノキや山桜などの堅い実を割ることができます)
なんだか、ペンギンを小さくしたような印象もありますが、黄色のくちばしの実力は本物です。
このようにイカルは、滑稽(こっけい)な容姿だけでなく、すごいところも持っています。人は、そんなイカルの魅力に、のめり込んでしまうのでしょう。また、メタボの中年おじさんが親しみを感じるような容姿で感情移入しやすいからなのかもしれません。
イカルのさえずりの不思議
野鳥の「さえずり」は、普通オスが特定の時期にするものです。「さえずり」は、オスからメスへの求愛行動と言われていて、春先に多く行われます。ところが、イカルは、求愛行動で「さえずる」という説明が通用しません。
イカルは、メスが抱卵中でも、冬になっても「さえずる」からです。
このイカルの不思議な「さえずり」には、鳥の研究者にも謎と言われています。
こんなイカルは、身勝手で単独行動をしそうですが、実は違いました。
イカルは4、5羽から数10羽の群で行動することが多い鳥で、繁殖期にはパートナーと「番(つがい)」になって生活しています。いつも一緒に行動して夫婦仲は素晴らしいと言われています。
イカルの鳴き方
イカルの声は、キーコーキーコーキーと聞こえる時もあれば、キョキョと鳴くこともあります。
飛んでいる時に、波打つように上下しますが、そのタイミングに合わせるようにキョキョと鳴くこともします。
このようにイカルの鳴き方には特徴があるため、イカルの存在に慣れてくると、遠くにいても鳴き声でイカルとわかるようになります。
まとめ
イカルは、メタボのような容姿ですが、黄色くて頑丈そうなくちばしを持っていて、堅い木の実でも割ることができます。見方によっては、不格好だけど、本当はすごいものを持っている中年のおじさんです。
そんな、イカルにおじさんは惹かれるのでしょう。