桜の花は何故一斉に咲き誇るのか

桜 サクラ

桜と梅は、共に樹木に咲きますが、それぞれ咲き方は違います。梅の花は、木の枝も目について、何故か清楚です。桜の花は、一斉に眩いように咲きます。何故なのでしょう。記事では、理由を分かりやすく紹介しています。春のひと時が楽しめるでしょう。

桜の花は何故一斉に咲き誇るのでしょう

梅の花は、桜と同じように樹木に花を付けます。でも、梅の咲き方と桜の咲き方は違います。梅の花は、風情があって清らかさが漂います。寒い時期に咲くためかもしれません。

それに比べて、桜の花は、眩いばかりにはなやかに咲き誇ります。桜の多くは、ソメイヨシノのクローンと言われているので、同じ性質なのでしょう。

ソメイヨシノの母親と言われる、エドヒガンは次のような性質があります。

  1. 葉っぱよりも、先に花を咲かせる。花が散ってから緑色の葉っぱを付ける。
  2. 厳寒の冬を越すため、花芽と、葉芽は硬い越冬芽(えっとうが)の中にあります。この越冬芽の中にある葉芽は一つずつですが、桜の花芽は、一つの越冬芽内に数本あります。

梅の花は、1つの越冬芽内に1つの花芽です。ソメイヨシノの越冬芽内には数本の花芽があります。

そのため、ソメイヨシノが咲くと、多くの花が一斉に咲くことになります。それに比べて、梅の花は、越冬芽内に1つの花芽だけですから、少ないのでしょう。

桜の花が一斉に咲く理由

以上をまとめると、次のようになります。

  1. 日本で多く見られる桜は、クローンで増えたソメイヨシノのため、花が咲いてから葉っぱをつける。このため、枯れたように見える黒い木が一斉に花を付ける。
  2. 梅の花は、越冬芽内に1つの花だけだが、ソメイヨシノの越冬芽内には、数本の花芽がある。しかも、花は下向きです。

桜と梅の花の付き方

桜(ソメイヨシノ)の花は、越冬芽内に花が数本あります。しかも、花は、細い茎の先についているためか、下向きです。

梅の花は越冬芽内に1本だけあるので、花の茎はしっかりしています。そのため、花は常に下向きではありません。

花は、1本だけなので、一斉に咲きほこる艶やかさはありませんが、とっても清楚にみえます。

まとめ

日本で、多い桜は、クローン育ちのソメイヨシノため、同じ性質をもっています。

ソメイヨシノは、花が散ってから葉っぱがでるため、花は目立ちます。

しかも、桜の花芽は、越冬芽の中に数本あります。硬い越冬芽から花が出ると、数本の花は同時に咲きます。しかも、花芽の茎は細いため、花は常に下向きです。

桜の花は樹木に咲くため、人は木の下から鑑賞します。そのため、桜の花を鑑賞する人には、いっそう花の艶やかさが際立ちます。

梅の花は、桜に比べて花数が少ないため、桜と、梅の花は、見え方が大きく異なります。

桜の花が、一斉に咲いて華やかに見えるのは、このような理由からでしょう。

タイトルとURLをコピーしました