トゲナシトゲトゲと呼ばれる昆虫の正体

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奇妙な名前で有名になった「トゲナシトゲトゲ」と呼ばれる昆虫のお話です。気に成ったので調べました。この記事では、確認できたことと推定しかできないものがあるため、これらを区分けして記載しています。不明瞭なことが多いですが、楽しめるでしょう。

バラエティー番組で人気者の昆虫

「トゲナシトゲトゲ」と呼ばれる昆虫は、名称が面白がられてテレビ番組などで、もてはやされています。

本来なら、背中にトゲのある仲間なのに、トゲが無いので「トゲナシトゲトゲ」と呼ばれるようになったのでしょう。

あまり知られていない昆虫名ですが、変わった名前なので調べてみました。

トゲナシトゲトゲの名前の由来

「トゲトゲ」と呼ばれるのは、背中や胸部にトゲがたくさんあるトゲハムシ亜科の甲虫のことです。トゲナシトゲトゲは、昔の名称(古い和名)でした。

ところが、トゲハムシ亜科の仲間にも、体にトゲがないものもいます。

そのため、体にトゲがないトゲハムシの仲間の昆虫のことを「トゲナシトゲトゲ」と呼称したのでしょう(私の想像)。

さらに驚きですが、「トゲアリトゲナシトゲトゲ」と呼ばれる「トゲナシトゲトゲ」もいました。

「トゲアリトゲナシトゲトゲ」は、通常の、トゲハムシとは違うところにトゲがある昆虫種です。勘違いされて、トゲのある「トゲナシトゲトゲ」として紹介されたことが原因です。

このような事情(勘違い)で「トゲアリトゲナシトゲトゲ」と呼ばれたのでしょう(私の想像)。

なお、上記の「〜したのでしょう(私の想像)。」の個所は、書籍などで確認できませんでした。

トゲナシトゲトゲの呼称から推測する昆虫の正体

「トゲナシトゲトゲ」という昆虫の正式名は不明です。そのため、本当の正体は判りませんが、確認されている内容から推測すると次のようになります。

日本に生息する「トゲハムシ」で、トゲがないものは、「ホソヒラタムシ」の仲間です。ホソヒラタムシの仲間には、ミヤモトホソヒラタハムシ、オキナワホソヒラタハムシ、タグチホソヒラタハムシの3種がいます。

この中で、「トゲナシトゲトゲ」と考える学者が多いのは、本州や九州にも分布している「タグチホソヒラタハムシ」です。

そのため、ここでは専門家の支持が多い「トゲナシトゲトゲ」の昆虫の正体は、「タグチホソヒラタハムシ」とします。

タグチホソヒラタハムシとは?

ハムシ

ハムシ

「タグチホソヒラタハムシ」は、甲虫目、ハムシ科の昆虫です。タグチホソヒラタハムシは、本州、九州に分布しています。

「タグチホソヒラタハムシ」は、ごく限られた環境に局所的に生息していて、既に個体数は少ない種です。

「タグチホソヒラタハムシ」は、湿地や河川敷の草地、特にススキの葉にいるとされています。黒くて5mmぐらいの体長のため、実際に見た人は少ないでしょう。

まとめ

「トゲナシトゲトゲ」という昆虫は、変わった名称のため、有名になった虫ですが正式名称は不明です。存在すら疑われることもあります。

今回は、さまざまな書籍などを確認しましたが、推測の域をでることが出来ませんでした。調べた結果を、次にまとめて記載します。

《調べた結果》

  • 「トゲトゲ」という名称は、背中や胸部にトゲがたくさんあるトゲハムシ亜科の甲虫のことで、昔の名称(古い和名)です。
  • 「トゲアリトゲナシトゲトゲ」と呼ばれる種もいました。これは、通常の「トゲハムシ」のように背中や腹部にトゲは無くて別の個所にトゲがあります。そのため、「トゲナシトゲトゲ」の頭にトゲアリを付加したのでしょう。
  • 「トゲナシトゲトゲ」は、トゲがない「トゲハムシ」の仲間のことです。専門家の支持が多い昆虫は、「タグチホソヒラタムシ」です。
  • 「タグチホソヒラタハムシ」は、湿地や河川敷の草地(特にススキの葉)で生息している甲虫目、ハムシ科の5mm程の大きさの黒い昆虫です。

書籍等で調べた結果は以上です。トゲナシトゲトゲと呼ばれる昆虫の正体は最後まで分かりませんでした。

但し、トゲがない、トゲハムシの仲間の昆虫と言われています。

トゲハムシの仲間は、3種です。

その中で、専門家の支持が最も多い昆虫は、タグチホソヒラタムシでした。

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