カブトムシとクワガタムシが樹液場で戦うとどっちが勝つの?

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記事では、日本のカブトムシの角の魅力とクワガタムシの大アゴについて紹介しています。そして、両者が樹液場で遭遇した時に、どちらに軍配が上がるのかをまとめています。昆虫好きには、わくわくするような内容です。きっと楽しめるでしょう。

カブトムシとクワガタムシが樹液場で遭遇した時の戦い方

国産のカブトムシと、クワガタムシが樹液場で遭遇すると相手を追い払って樹液を独占しようとします。

カブトムシとクワガタムシの武器

カブトムシの武器は、頭部を上下に動かして相手を投げ飛ばすことと、強力な足の力が生み出すパワーです。

クワガタムシの武器は、強力な大アゴで相手を挟みこむことです。

どう見ても相手に致命的なダメージを負わせることができるのは、クワガタムシの方でしょう。でも、樹液場では、クワガタムシに挟み込まれる前に、カブトムシの角でクワガタムシを投げ飛ばすことの方が多いようです。

カブトムシの脚の力は、とっても強力です。きっと、しっかり踏ん張れるのでしょう。

国産カブトムシの角の特徴

日本のカブトムシの角は、頭角の方が胸角よりも長くて先端がヘラ鹿の角のような形をしています。

世界一の体長と人気を誇る、ヘラクレスオオカブトの角は、胸角の方が頭角よりも長い形状です。

このように、世界のカブトムシは、胸角の方が頭角よりも長くて目だっているのが一般的です。日本のカブトムシのような角のタイプは希少な存在です。

カブトムシ愛好家から見ると、日本のカブトムシの体形は、ヘラクレスオオカブトなどの大型のものに比べると小型です。ところが、角を含めた全体のバランスが良いのは魅力的だと言われています。

確かに、海外のカブトムシの角は、真っすぐ尖っているものが多くて味気ないですね。しかも胸角は前胸と一体化しているため動きませんが、頭角は上下に動かすことがきるため、戦いには優位に働きます。

クワガタムシの強力な大アゴの秘密

大型のクワガタムシは大きなアゴがあって、子供たちに大人気です。大型のクワガタムシの大アゴの力は強力で、指を挟まれることを想像するだけでも嫌です。

特に挟む力が強いのは、ヒラタクワガタの仲間です。

インドネシア共和国のスマトラに生息する、クワガタは、大アゴ長の短い短歯型です。このクワガタの大アゴの力は強力で、挟まれると大変なことになります。

子どもが指を挟まれると、骨折や、酷い時には切断されてしまうこともあるそうです。

これらのクワガタ名は、アルキデスオオヒラタクワガタと、スマトラオオヒラタクワガタです。

強力な挟む力を生む秘密

クワガタムシの強力な挟む力は、頭部の筋肉です。そのため、頭部が幅広くて面積のあるクワガタの大アゴは太くて強大な力を生み出します。

クワガタムシのアゴの長さは個体によって異なっていて、長歯・中歯・短歯型などと呼ばれます。この中で、頭部の筋肉の力をダイレクトに伝えるのは短くてがっしりした、短歯型です。

長歯のように長いアゴで樹液を吸う穴をあけるのは難しそうですが、短歯なら自力で対応できます。

そのため、普段から大アゴを使っている、短歯型の挟む力がすごいのは容易に想像できます。

まとめ

カブトムシと、クワガタムシの武器の特徴などについて紹介してきました。大型のクワガタムシの大アゴです。大アゴで挟む力は強力です。そのため、両者を同じ飼育箱に入れておくと、カブトムシの背中に穴を開けて殺すこともあります。

しかし、樹液場のような自然界では、相手を追い払えば良いので最後まで戦うことは少ないそうです。

樹液場で相手を投げ飛ばす力が強いのは、角を上げ下げ出来るカブトムシでしょう。

生存競争の激しい自然界では、毎日生きていくのに精いっぱいです。

そのため、相手と勝負するような、無益な戦いは、自然界では稀でしょう。

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