鳥の祖先は恐竜説の根拠

エミュー
エミュー

今では、恐竜は鳥の祖先と言われても、当然のこととして受け入れられています。確かに鳥と恐竜の共通点は以前から言われていました。私は、恐竜に羽毛があったと聞くだけで違和感を感じる世代ですが、鳥の祖先が恐竜と言われる経緯や発見には興味があります。

鳥の祖先は恐竜だった

恐竜は2臆3000万年前に地球上に誕生しました。恐竜の一部は、鳥という形に姿を変えて繁栄し続けているということが分かって来ました。

凡そ6600万年前に恐竜は絶滅したと言われてきましたが1996年に中国で発見された羽毛恐竜の発見を契機に研究が進みました。そして、鳥の恐竜起源説を裏付ける大きな証拠が見つかっています。

現在では、鳥の祖先は恐竜説が主流です。次に、鳥の恐竜起源説と、その歴史などを紹介します。

鳥の恐竜起源説

鳥の恐竜起源説は、アメリカの恐竜研究で活躍したジョン・オストロム氏が、1970年代に論文で発表したことによります。一部の肉食恐竜と鳥類だけに見られる構造が発見されたからです。

そして、最古の鳥類の始祖鳥には小型の肉食恐竜との間に多くの共通点が見られました。
但し、「鳥の恐竜起源説」はオストロム氏が最初の提唱者ではありません。

「鳥の恐竜起源説」は、チャールズ・ダ-ウィンが「種の起源」を発表した当時からありました。

ところが、種の起源では具体的な証拠に乏しく、あまり注目されていませんでした。

「鳥の恐竜起源説」の経緯

オストロム氏の研究は、白亜紀前期のアメリカに生存していた、頭部から尾の先まで3.4メートル長の肉食恐竜です。研究対象は、ディノニクスでした。ディノニクスは、ジュラシックパークという映画で、主人公を追いかけまわす、ラプトルという二足歩行の肉食恐竜のモデルです。

映画に登場するラプトルには羽毛はありませんでした。但し、ラプトルに羽毛があれば、空を飛べない大型の鳥をイメージしてしまうでしょう。まさに、鳥の姿そのものです。
1996年に中国で発見された羽毛をもった恐竜は、白亜紀前期の地層から発見されたもので、シノサウロプテリクスです。シノサウロプテリクスは、全長1.3メートルの小さな肉食恐竜です。
シノサウロプテリクスも二足歩行で、鳥に近い姿をしていました。

このシノサウロプテリクスから、鳥類しかもっていないと言われていた羽毛の特徴が発見されたのです。

鳥類だけにしか存在しないはずの羽毛の特徴の発見は、恐竜研究を大きく進展させました。これは、恐竜と鳥類を結びつける、大発見でした。

まとめ

現在の小中高生は、はじめから鳥の祖先は恐竜ということを教えられているそうです。私は、背中に羽毛を付けた恐竜の姿を見ても、何となく違和感をもって眺めているような世代です。

そのため、こんなに鳥の祖先が恐竜であるという説が浸透しているとは知りませんでした。

鳥の祖先が恐竜だったことには、ワクワクしますが、頭が混乱して、話題に付いて行くだけで大変です。

但し、恐竜の仲間の全てが鳥に進化した訳ではありません。

一部の恐竜の種が、鳥に進化したと言われています。この内容は、情報を蓄積した時に紹介する予定です。

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