ドクダミは我が家の庭に、昔から生えてくるなじみ深い雑草です。ちょっと暗めの雰囲気がありますが、いくら抜いても毎年しぶとく生えてきてくれます。最近では、嫌な雑草というよりも親しみが感じられます。この記事では、そんなドクダミを紹介しています。
どこでも生えるドクダミ
庭の草取りで、必ず生えているのはドクダミです。毎年、茎を引っ張って抜きますが途中で切れてしまいますが、根はしっかり残ります。
我が家の敷地の隅には、必ずドクダミが群生しています。草取りで、ドクダミと格闘すると、握力が弱った手で抜くのが精いっぱいの状態になります。最後の力を振り絞りますが簡単ではありません。
長く伸びたドクダミの茎は3mm程の太さですが、一度に数茎をつかむためか、とても強靭です。しかし、最後にはプツンと茎が切れてしまいます。決して、根を引き抜くことはできません。
これは、ドクダミの戦略でしょうか?
ドクダミとはどんな植物なの?
草取りで格闘した後で、シャワーを浴びます。次に、図鑑を見るのは楽しいひと時です。ドクダミは、ドクダミ科、ドクダミ属の多年草です。
図書館で借りた本によると、ドクダミは本州・四国・九州・沖縄、台湾、中国に分布しています。北海道を除いた日本近辺に繁殖しているらしいです。
ところが、別の図鑑では、北海道でも繁殖していると書かれていました。恐らく、日本中で繁殖しているのでしょう。
ドクダミは日本の3大民間薬の1つです。便秘、高血圧、動脈硬化の予防などに効き目があります。それだけではなく、生の葉っぱを傷口やオデキに貼っても効果があると書かれています。
確かに、草取りをしている時から強烈なにおいを漂わせています。効き目はありそうです。
ドクダミのサイズは、10㎝〜50㎝です。茎を中心にして、短い枝の先にハート型の少し汚れたような濃い緑色の葉っぱを付けます。
ドクダミの花
ドクダミには、綺麗な白い花が咲いていたと思いますが、それは花ではなくて、総苞片(そうほうへん)でした。
ドクダミの花は、総苞片の中心から伸びている円柱状の黄色や黄緑の部分です。そこには、小さな花が集まっています。
ドクダミの根はどうなっているの?
ドクダミの根は地下茎を伸ばして増殖していました。そのため、集団で生えてきたのです。根は、ドクダミが小さいうちなら取り去ることも可能だと言われています。
ところが、大きくなったドクダミは、40㎝ぐらいの深さで根っこを広げて20メートル長にもなっています。
こんなに成長したら、もはや抜きとることは難しいでしょう。しかも、根の地下茎が少しでも残っていると、そこから生えてくると言われています。
これが、毎年、しつこく生えてくる理由でした。考えてみれば、ドクダミは、すごい生命力を持っている植物でした。
まとめ
庭に生えているドクダミは、雑草です。草取りの時には、うっとうしいですが、何となく憎めない植物です。
その理由は、ゲンノショウコ、センブリとともに日本の3大民間薬と言われているせいかもしれません。多分、気持ちのどこかに、ドクダミがあると安心感が生まれるのでしょう。
しかし、それだけではなさそうです。
ドクダミの葉っぱが暗めの緑色をして裏庭のような日陰に出てくる植物だからでしょう。私は、派手さがない、ドクダミのようなしぶとく生える姿勢が好きです。
それともう一つ、ドクダミが集団で生えると、他の雑草が少なくなるということも理由です。
ドクダミは茎が長くて、まとまって生えるため、両手の手のひらで束ねて、力いっぱい引っ張ることができます。力を使っても、途中で茎が切れてしまいますが、何故か達成感があります。
今は、ドクダミのことが好きです。天ぷらにして食べることも出来るようです。機会をみつけて対応してみようと思います。