鳥インフルエンザ内容と白鳥観察のルール

水鳥へのエサヤリ 白鳥
水鳥へのエサヤリ

鳥インフルエンザは、コロナウイルスの問題の陰に隠れていますが、鶏の殺処分は他人ごとではありません。卵を生産する養鶏場の経営にも影響します。場合によっては、ウイルスは、人にも感染します。記事では、白鳥観察のルールにも触れています。

鳥インフルエンザとは?

鳥インフルエンザは、人がインフルエンザにかかるのと同様に、鳥類がインフルエンザウィルス感染して起こる病気です。

鳥がインフルエンザに感染すると致命的です。以前は、死亡率が高いため、渡り鳥などのように長距離を飛行する鳥は、体力的に持たないだろうと考えられてきました。

つまり、日本に飛来した渡り鳥は大丈夫(感染していない)だろうと考えられていました。

ところが、北海道の白鳥の死骸から強毒型のウィルスが発見され、ヨーロッパでも発症した白鳥の死骸が見つかりました。その後、日本の白鳥の飛来地の多くは、餌付けを中止するところが一気に増えています。

鳥インフルエンザの人への感染

当初、鳥インフルエンザは、種を乗り越えて、人に感染することは無いだろうと思われていました。ところが、東南アジアで見つかった変異ウィルスの調査で、人が肺炎を引き起こす可能性が分かってきました。

人のインフルエンザウィルスは、体温(37℃)程度が、居心地がよいと言われています。その後、免疫反応で体温が上がるとウィルスの増殖は抑えられます。

ところが、鳥の体温は、通常42℃程と高温です。そのため、人の免疫反応で体温が上がるとウィルスを増殖させてしまう可能性があります。

人への感染例が分かっているウィルスは、H5N1亜型、H7N7亜型、H7N9亜型、H9N2亜型、H5N6型等です。

現在の変異ウィルスは、人への感染の可能性は低いと言われていますが、これからもウィルスの変異は続くため、分かりません。死んでいる野鳥や鳥の糞には素手で触れないとか、こまめな手洗いや、マスクをするなど、人のインフルエンザ防止対策と同じ対応は必要です


また、鳥インフルエンザが流行している地域への渡航を控える等の対応も必要でしょう。

白鳥観察で気を付けること

白鳥観察をする上で大切なことは、白鳥に素手ではさわらないこと。もし触れてしまった場合は石鹸や消毒液で十分に洗い流してください。又、個人的に餌やり等はしないこと。

白鳥観察で水鳥の糞を踏むこともあるので、そのような場所に行った場合は、念のために靴底を洗い流してください。

また、白鳥観察場所等では、ルールを守ること。田畑に飛来する白鳥を観察する時もマナーをわきまえた大人の行動が求められます。

その他の注意点

鳥インフルエンザが人に感染しにくいから大丈夫とは思わないでください。日本には多くの養鶏場があります。そういったところで鶏が感染すると、その地域全体で殺処分しなくてはならないことも起こります。

養鶏場を営んでいる人にとっては殺処分すると、一部は補助されますが、経営上は大きな被害が発生します。まさに死活問題です。

また、鶏の卵は日常生活でなくてはならないものです。そう考えると、皆で対応しなければならない問題です。

まとめ

多くの白鳥観察所で白鳥の餌付けを中止したため、白鳥の飛来数が激減したと言われています。

白鳥観察を続けていくためには、色々な意味で、ある程度距離をとって見守るという姿勢も大切でしょう。

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