バードウオッチングの基本的なマナー

ルリビタキ
ルリビタキ

バードウオッチングは、日常生活から解放してくれます。今頃は、ウグイスの声もまじかに聞こえてきます。但し、バードウオッチングを毎年楽しむには、地元の人や周囲の人への気遣いだけでなく、小鳥たちにもストレスを与えないようにしなければなりません。

バードウオッチングの季節

バードウオッチングは、自然の中の鳥類を気軽な装備で、簡単に楽しめるため、多くの人から親しまれています。

バードウオッチングは、一年中できますが、意外にも冬の寒い時期が適しています。理由は、落葉樹の葉が落ちた季節の方が鳥を見つけやすいからです。

鳥のさえずりは聞こえても、葉が茂った季節に、木の葉に隠れた鳥の姿を探すことの難しさを経験した人は多いでしょう。

でも、晴れた日の今頃の里山は、芽吹き始めた黄緑の葉っぱの間を、小鳥が元気よく飛び回っています。鳴き声を練習するウグイスの声も響き渡ります。

但し、暖かな日でも、汗をかいて濡れたシャツに冷たい風が吹くと風邪をひくこともあります。服装には気をつけましょう。

簡単に着たり脱いだり出来るジャンバーのような衣類持っていくと役立ちます。

また、バードウオッチングを毎年楽しむためにはマナーを守ることも大切です。

バードウオッチングのマナー

バードウオッチングは、自分だけのものではありません。周りの人や地元の人にも受け入れられるようにする必要があります。

次に、本などに記載されているマナーを、まとめて紹介します。

フィールドマナー

外が気持ちいいと、思わずやってしまいそうなこと。

『野鳥の撮影で多くのカメラマンが集まっている場所に出くわした時、思わず大きな声を出して挨拶をする。』

これは、周りの人に迷惑です。

何故なら

カメラマンは長時間、じっとして、野鳥を撮影できる瞬間を待っているのかもしれません。
挨拶は大切ですが、その場の雰囲気を考えて対応するのがマナーです。

特に、しゃがんで撮影している人や、椅子に座って撮影している人の近くに行く時には、ずかずかと立って進むことは避けて下さい。

しゃがんでいることや椅子に座っているのは、鳥の警戒心を和らげるという意味もあります。
バードウオッチングが盛んなイギリスでは、後から来た人は、音をたてないようにしています。そして、撮影者の後ろからバードウオッチングを楽しみます。

しばらくすると、前にいる人たちは、後ろの人のために、前を開けてくれるそうです。

営巣放棄を防ぐためのマナー

人間が鳥の生活を見たいという気持ちは判りますが、鳥たちは、人から見られるのは嫌でしょう。

恐らく、目の良い鳥は人間が鳥を見つけるよりも先に人を見つけて警戒していることでしょう。

そのため、無理に近づきすぎてはいけません。

巣作りや、子育てをしている巣の近くには、多くのバードウオッチングを楽しむ人や、カメラマンが集まります。しかし、子育てをしている鳥は、普段以上に警戒心が強くなっています。

そして、巣を見られることには、大きなストレスを感じていることでしょう。

長時間滞在されると、抱卵や子育ての鳥にとっては、大変なストレスです。

実際、バードウオッチャーの行為のために、営巣放棄をしてしまう野鳥が後をたたないそうです。

バードウオッチングをした場所等の情報を不特定多数の人たちに流布するインターネットへの掲載にも注意が必要です。

これらの注意点は、まだまだありますが、次のように考えることです。

自分の家を双眼鏡や望遠鏡でのぞかれていることを思い浮かべれば、自ずと対応の仕方は判るでしょう。

まとめ

バードウオッチングに適しているのは、落葉樹の葉が落ちた季節の方が鳥を見つけやすいため、冬の寒い時期と言われています。

但し、気持ちが良いのは、葉の芽が伸びだそうとする春先から、初夏にかけてのバードウオッチングでしょう。

バードウオッチングを毎年楽しむためには、地元の人や周囲の人への気遣いだけではありません。

野鳥への気遣いは必要です。

でも、あまり難しく考えなくても直ぐにできます。

自分の家を双眼鏡や望遠鏡でのぞかれていることを思い浮かべて、対応すればよいでしょう。

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