巣内のアリの一般的な生活|アリの飼育箱を家の中に作った時の管理

アリの観察 アリ
アリの観察

アリの巣内の生活はどんなものなのでしょう。一般的なアリについて、大雑把な巣内の生活について紹介しています。また、家の中に、アリの飼育箱を作った時の管理方法についても簡単に紹介します。

一般的なアリの巣内の光景

女王アリは、巣作りを1匹だけで始めます。巣穴を掘って、1匹で産卵すると、やがて10数匹の幼虫が生まれます。この時、女王アリは自分だけで、子育てをします。

アリのコロニーでは、女王アリは、子どもを産むこと以外は、全て働きアリがやってくれます。働きアリは、女王アリへのエサやりや、体中をなめる等して女王の体を清潔に保つこともします。

もちろん、女王アリが生んだ子育てなど、全て働きアリが行います。

ところが、女王アリによる最初の巣作りは、自分しかいません。そのため、幼虫に口移しで餌を与えることや、体を嘗めて清潔にすること、繭(まゆ)を破って、幼虫の世話をすること等、全て女王アリが1匹で行います。

やがて成長した働きアリが増えてくると、自分では産卵すること以外は、何もしなくなります。これが、女王アリの生活パターンです。

女王アリの役目

働きアリが、新しい巣の中に増えてくると、女王アリは、卵を産むことに専念するようになります。

女王アリは、全て「働きアリ」が身の回りの世話をするので楽な役目だと考えがちです。でも、卵を一生産み続けなければならないと考えると、ぞっとします。

しかも、自分だけで、新しい巣を作りだす過程は、生きるか死ぬかの厳しいものでしょう。

働きアリの役目

女王アリの身の回りの世話や育児は、全て働きアリの仕事です。働きアリにも役割があって、外に出てエサを探すのはベテラン格のアリです。

外に出てエサを探す役目以外の、若手の働きアリは、通常巣の中でじっとしています。

時々、他の働きアリから口移しでエサをもらって、エサを腹に蓄えてから、口移しで幼虫に与えて養います。

じっとしている働きアリも、幼虫を育てる時には一生懸命世話をして働きます。例えば、幼虫を抱えて乾燥した場所と湿った場所との移し替えや、卵と幼虫、マユを整理して分けて置くこと等です。

子育ての時期や、巣を襲われた時などは、当然忙しいですが、普段は巣の中でじっとしているアリが殆どです。

なぜ、巣の中でじっとしているの?

働きアリがじっとしているのは、活動エネルギーの節約のためだと言われています。普段は、お腹を減らして過ごしているため、無駄なエネルギーは使わないのでしょう。

アリの飼育箱を家の中に作った時の管理

アリの生活を家の中で観察したい人は多いでしょう。でもエサや、巣の管理は大変だろうと思います。

具体的なアリの巣の管理

アリはきれい好きで、卵の殻等も片付けて所定の場所に集めるため、それ程面倒ではありません。

《エサ》
スポンジに含ませた水と、ハチミツを水で薄めたエサや、コオロギなどの動物性たんぱく質等を与ええて大切に育てると、10年以上は飼育できるようです。

尚、巣を清潔に保つため、飼育箱の大掃除はした方が良いでしょう。

まとめ

米国で、アリの飼育をする人の中には、大きな飼育箱を作って、その中のアリの運動場に植物を植えこんで楽しんでいる人もいます。

米国の住宅は大きいので、余裕のある人は、1部屋分ぐらいのスペースでアリを飼って楽しんでいるのでしょう。

アリを観察していると通路で行き交うアリが、互いの触覚に触れあって、まるで会話をしているようです。そんな光景を家の中で見ることが出来るのは楽しいでしょうね。

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