日本にも来ていた外来種アリのブラウジングアントの怖さと特徴

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日本で外来種アリと言えば、ヒアリです。ヨーロッパでは、同レベルで怖れられているブラウジングアントが有名です。日本では、2017年に名古屋港で発見されています。その後、東京、大阪、福岡の港周辺でもブラウジングアントの定着が確認されています。

日本にも来ていた外来種アリのブラウジングアント

日本では、外来種のヒアリが大きな話題になっていますが、ヨーロッパではヒアリと同レベルで怖れられているアリがいます。ブラウジングアント(Browsing ant)です。

ブラウジングアントは、FNN(フジニュースネットワーク)が、2017年にヒアリを調べていた最中に偶然発見されたものです。(愛知県名古屋港)

その後、環境省の調査で、東京、大阪、福岡の港周辺でも定着していることが確認されています。

ブラウジングアントの恐ろしさ

このアリの名前のBrowsingには、“すこしずつかじって食べる行為、あるいは、拾い読み”という意味があります。

NHKのニュース番組では、めまぐるしく、素早く動き回るブラウジングアントの映像をみました。

別のメディアで見た、ブラウジングアントが獲物を襲う様子は、凶暴そのものでした。
集団で獲物にかじりつくため襲われた獲物の体は、ギザギザに噛まれます。

Browsingの日本語の意味を示す、“拾い読み”のように、すばしこく動き回ります。そして、獲物を“すこしずつかじって食べる”という襲い方は、このアリの特徴を表しています。

このアリには、「アリ喰いアリ」という呼び名もつけられていて、他のアリを襲います。ニュース映像で日本の在来アリが襲われるシーンをみましたが、それはショッキングなものでした。

小さなブラウジングアントが、在来アリに集団で襲いかかります。そして、在来アリの足を四方八方から、ちぎれるほどに強く引っ張りながら持ち去ります。(日本のアリがかわいそうな感じです)

ブラウジングアントの最も恐ろしい特徴

ブラウジングアント、もう一つの恐ろしい特徴を持っています。

それは、同じ巣に複数の女王アリがいることです。そのため、一度定着して巣を作りだすと爆発的に数を増やしてしまいます。

こんな凶暴なアリが、在来種や昆虫を駆逐することを想像すると、体が震えます。

ブラウジングアントの体の特徴

正式和名:ハヤトゲフシアリ(拡大すると、胸と腹部の間にトゲがあるため命名)
原産地:南ヨーロッパ(地中海近傍や砂漠地帯に生息)
大きさと形:約2-4mmと小さいアリです。一見普通のアリに見えますが、長い足と長い触覚を持っています。
体色:光沢のある濃い茶色
性格:大変凶暴
特長:動くスピードが速い
繁殖力:一つの巣に複数の女王アリがいるため、すさまじい繁殖力で増える
その他:刺す針はありません

まとめ

ブラウジングアントの研究はこれからですが、刺す針はないため、人には差し迫った害はなさそうです。但し、日本の在来昆虫などは、かなりの被害を受けるでしょう。

既に、東南アジアのマレーシアやオーストラリアで侵入しています。日本では、2017年に名古屋港で偶然みつかりました。

その後の環境省の調査では、東京、大阪、福岡の港周辺でも定着していることが確認されています。

ブラウジングアントによる生態系への影響が懸念されます。もしも、ブラウジングアントと思われるアリを見つけた時には、直ちに環境省に連絡して欲しいそうです。

でも、もし間違っていたら嫌だと感じた人は多いでしょう。

私は、万一見つけた時には、市役所などに連絡して調べてもらおうと思っています。

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