白鳥

青森県と島根県で白鳥を県鳥にしている理由

雪上のハクチョウ

ハクチョウを県鳥にしている青森県と島根県は、どのような理由で県のシンボル鳥にハクチョウを選んだのでしょうか。両県のHPなどから情報を得て、まとめています。青森県の人も島根県の人も、昔からハクチョウを大切な鳥と考えていたことが分かります。

都道府県のシンボル(県鳥)

都道府県には、木や花、鳥がシンボルとして各々制定されています。その中で、白鳥を県鳥にしている県は、青森県と島根県です。

北海道のシンボル鳥はタンチョウ、新潟はトキ、東京は、ユリカモメ、沖縄は、ノグチゲラです。

北海道には多くの冬鳥が飛来しますが、さむ過ぎるのでしょう。越冬のための最終目的地には適していないようです。青森県もその年の気候によっては最終渡来地ではなく、休憩場所として使われることもあります。

昭和38年に、当時の林野庁の指導で鳥獣保護事業が推進され、県の象徴の鳥の制定がおこなわれました。この時に青森県と島根県では「ハクチョウ」を指定しています。

青森県と島根県が白鳥を県鳥にしている理由

これらの、理由を青森県と島根県のホームページなどの情報から、まとめると次のような内容でした。

青森県のハクチョウ

青森県では、昭和39年7月7日に、冬の季節を告げる代表的な鳥としてハクチョウを県鳥に制定しています。

青森県には、サハリンやカムチャツカなどから、北海道の休息地経由でハクチョウが渡来します。

寒さの程度によっても異なりますが、飛来ルートによってオオハクチョウが多い所と、コハクチョウが多い場所があります。もちろん青森県に飛来した後、さらに南下するハクチョウもいます。

そのため、青森県には白鳥の飛来場所は多数あって、特定の場所を選出するのも困るほどです。

青森県東津軽郡平内町(ひらないまち)には、ハクチョウの渡来地として唯一、特別天然記念物に指定されています。特別天然記念物に指定されハクチョウの渡来地は、浅所海岸から夏泊半島一帯地域です。

平内町は、小湊のハクチョウおよびその渡来地として、昭和27年(1952年)に特別天然記念物の指定を受けています。

青森県の県鳥がハクチョウになった理由

青森県が県鳥にハクチョウを制定した理由は次のようなものです。

  • 県民に親しまれている鳥
    神々しいまでに白くて大きなハクチョウは、毎年遠方より飛来して県内各地に訪れてくれるため、県民に親しまれている。
  • ハクチョウの渡来地としての貴重な自然環境の維持
    ハクチョウの渡来地として唯一の、特別天然記念物に指定された自然環境は県民の誇り。

島根県のハクチョウ

関東に住んでいる人からみると、関西方面の島根県が、県鳥にハクチョウを制定していることに不思議に感じられるでしょう。

ところが、島根県には、中央アジアなどから多くのハクチョウが飛来します。

安来市(能義平野)の田んぼなどでも数多くの白鳥が観察されています。

また、宍道湖や中海は、コハクチョウが集団で越冬する本州の南限地と言われています。

特に宍道湖・中海ラムサール条約湿地に登録(平成17年11月8日)された世界的にも貴重な水鳥の楽園です。

また、島根県には、出雲国風土記(いずものくにふどき)という平安時代(約1300年前)の編纂物があります。

出雲国風土記は古事記や日本書紀よりも地元目線の内容が盛り込まれています。
そして、当時の風俗や習慣なども書かれている神話と言われています。

この出雲国風土記の中に、ハクチョウは登場します。つまり、古い時代から島根県付近にはハクチョウが飛来していたことが判ります。

島根県の県鳥がハクチョウになった理由

島根県がハクチョウを県鳥に設定した理由は、次のようなものでした。

  • 神話の時代から地域で親しまれていた
  • ハクチョウの渡来地としての貴重な自然環境の維持

まとめ

県鳥をハクチョウに制定している県は、青森県と島根県の2つです。両県がハクチョウをシンボルにしている理由を探ると、ほぼ同様な理由でした。

《青森県と島根県がハクチョウをシンボルにした理由》
両県民は、ハクチョウに親しみをもっている。そして、ハクチョウが飛来する貴重な自然環境を持っていていつまでも大切にしたいという気持ちです。

青森県と島根県は、離れていますが、多くのハクチョウが飛来する素晴らしい自然があることです。昔から住民たちは、身近にハクチョウを感じていたのでしょう。

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Nature Observationのサイトは2名で運営しています。一人目は写真撮影と白鳥が好きで日本全国を車で飛び回っています。最近は、無料ブログを作って楽しんでいるようです。二人目は、昆虫好きですが、写真は素人、白鳥や花の本を読んで知識は増えてきました。最近は、主にデジタル関連の、判っていそうで判りにくい内容をズバッと紹介するサイトも手掛けています。二人とも趣味の世界を謳歌している中高年のおじさんです。