ヒアリの特徴と見つけた時の処置方法

ヒアリが神戸に上陸したニュースは、当時、連日報道されました。但し、一過性のニュースとして見ていた人が殆どで、ヒアリについてご存知の方は少ないでしょう。記事では、ヒアリの特徴や、万一刺された場合の処置方法などについて紹介しています。

ヒアリって何?

ヒアリは、漢字では“火蟻”と書きます。名前の由来は、人がヒアリに刺された時の酷い痛みから命名されました。ヒアリというアリは、毒針を持っていて、ハチのように刺します。ヒアリに刺されると、火傷をした時のような痛みがあるため、ヒアリ(火蟻)と名付けられたのです。

ヒアリの大きさは、2mm〜6mmと様々ですが、一見、普通のアリのように見えます。身体の大部分の色は、赤茶色で、腹部は濃い茶色です。そして、腹部の末端に刺し針を持っています。

ヒアリは、南米原産で暖かい地域に住んでいる毒アリです。ヒアリの女王アリは、一つの巣に数匹いることがあります。そして一度の交尾で、その後は一日あたり100個の卵を産み続けることができます。

つまり、ヒアリは凄まじい勢いで繁殖します。

現在、ヒアリは台湾で猛威を振るっています。2003年に台北近郊の空港で発見されて以来、様々な方法で駆除しようとしていますが、実現できていません。

『補足』・・・アリ(蟻)は、ハチが羽根をとった形態に似ていますが、アリの種類によっては、ハチと同じように毒針を持っています。この毒は蟻酸(ぎさん)などが主流ですが、ヒアリの毒はハチの毒に似ています。

ヒアリの巣

先日、テレビで放送されていた台湾にいるヒアリの巣は、乾いた柔らかそうな土がもっこりと盛られていました。(30〜40㎝ぐらい)

但し、土地によって巣の形は異なります。そして、寒くて乾燥している場所に住むヒアリは、小さいサイズの巣を作ることから見つけにくくなります。

ヒアリが刺す方法

ヒアリは、攻撃性が強いアリのため、人の体につくと、口で噛みつきます。(噛みつくのは、振り払われないようにするためです)。

そして、お腹の末端にある毒針で何度も攻撃を仕掛けてきます。(想像しただけで身震いしてしまいそうです)。

ヒアリに刺された時の症状

ヒアリに刺されると、激しい痛みに襲われます。その後で、かゆくなり、全身にじんましんがでます。

さらに酷くなると、発熱、動悸などの発作、意識障害、呼吸困難などの症状がでて、酷い場合には死んでしまいます。

ヒアリに刺されると、症状は人によって異なります。

スズメバチ等に刺された時と同じで、最初に刺された時に体内に抗体ができます。その後、再び刺されると、体内の抗体が過剰に反応してアレルギー反応を引き起こしてしまうのです。

ヒアリに刺された時の対処方法

ヒアリに刺されたら、安静(30分程)にして症状の変化を確認して下さい。もし、悪化するようであれば、直ぐに病院に行って処置をしてもらうように言われています。但し、症状の進行は急激に進むため、心配な場合は、病院に行って、症状の確認をする方が安心できるでしょう。

既に、米国、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、フィリピン、タイ等でヒアリの被害が報告されています。地球の温暖化に伴って、これからもさらに被害の拡散が予測されます。

アリは小さな生き物ですが、侮ってはいけません。彼らも生きるのに必死なのです。ヒアリを見つけたら、直ぐに公的機関に報告してください。

まとめ

ヒアリは、コロニー内に数匹の女王アリがいることがあります。そのため、急激に増えてしまいます。

もしも、ヒアリと思われるアリを見つけたら、直ぐに市町村役場に相談すると良いでしょう。

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