ハート型の小さな葉と、輝くような花のカタバミは、どこにでもしぶとく生えので、雑草として扱われます。しかも、黄緑色の葉は、ひときわ目だって、多くの人々から可愛がられています。この記事では、そんなカタバミの特徴などをまとめて紹介しています。
カタバミは、大好きな雑草
カタバミは、庭の片隅や植物が枯れて土だけになった鉢の中、道路の端、コンクリートの割れ目等、何処にでも生えてきてくれます。
カタバミの葉は小さなハート型です。鮮やかな黄色の花は、小さくて控えめです。
庭の草取りをするとどんな季節でも見かけるため、まあいいかと思って抜いてしまいますが、本当は大好きな植物です。
カタバミの特徴
カタバミは、カタバミ科カタバミ属の多年草ですが、駆除に困るほど生えてくるため、雑草として扱われています。
次に、カタバミの特徴などを紹介します。
オキザリスと呼ばれる理由
カタバミの学名はオキザリスです。オキザリスには、すっぱいという意味があります。葉にシュウ酸が含まれているためで、噛むとすっぱい味がするからでしょう。
カタバミの葉が酸っぱいのは、虫から葉を食べられないようにするためと言われています。
カタバミの別名が多い理由
カタバミの別名は、日本だけで180種以上あると言われています。別名が沢山ある理由は、いつでも何処にでもあって、親しまれているからでしょう。
カタバミの果実が上を向いている理由
カタバミの果実は、先が尖った円柱形をしていて、上を向いています。
これは、果実が成熟した時に、果実の袋が振動すると弾けるようになっているからです。
上を向いた円柱形の袋がはじけると、果実は遠くまで弾き飛びます。弾き飛ばされた果実は、そこで繁殖します。
カタバミの花の特徴
カタバミの黄色の花は、陽光に照らされていると色鮮やかに美しく輝きますが陽がかげると、眠るように閉じてしまいます。
カタバミの花は、温度や光の強さで「就眠運動」をしているからです。
カタバミの花が閉じる「就眠運動」は、花粉を夜露や雨などから守るためと言われています。
カタバミの繁殖力が強い理由
カタバミは、果実による繁殖だけではなく、地下に球根を持っていて、その球根の下に根をはる性質があります。
カタバミは、しっかりと根をはって横にも広がります。しかも、カタバミの種子は、1m四方もの広い範囲に弾けて飛ぶため、どんどん繁殖することが出来ます。
カタバミが、繁殖力の強い雑草と言われのは、弾けて飛ぶ種子だけではなく、地下球根でも増えることができるからでしょう。
但し、園芸店では、沢山の可愛いオキザリスが販売されている程、多くの愛好家がいます。
カタバミは、雑草ですが、多くの愛好家に支えられているため、季節を問わず繁殖できるのかもしれません。
まとめ
カタバミは、何処にでもしぶとく生えてくるため、雑草として扱われています。
ところが、カタバミの別名は、日本だけで180種以上あると言われていて、多くの人々から可愛がられています。
カタバミの葉を噛むと酸っぱい味がします。これは、葉内にシュウ酸があって、虫などが葉を食べないようにするためです。
カタバミの果実の袋は、先が尖って上を向いています。実が成熟すると、袋は僅かな振動でも弾けて、実を遠くまで弾き飛ばす機構を備えているからです。
しかも、カタバミは、飛び出す種子だけでなく、地下球根で繁殖することもできます。
以上のような強力な2つの繁殖方法を持っている雑草ですが、多くの人々に愛されています。愛される理由は、可愛い葉と花を持っているためでしょう。