散歩の時に可憐な花を見つけるようになってからは、草花に興味を持つようになりました。ところが、植物の分類は、細か過ぎて、見る気にもならないという人は多いでしょう。私もそうです。そこで、現行の植物体系で最も基本的な分け方を紹介します。
植物の分類体系(大雑把な分け方)
植物の分類をすると、最も大きな区分けとして、基本的な繁殖手段に種子を作るものと、種子を作らないで繁殖する植物です。次に、簡単な分類体系図を記します。
繁殖方法は、種子を作る顕花植物(けんかしょくぶつ)と、種子が無くて繁殖する隠花植物(いんかしょくぶつ)の分類です。
顕花植物(けんかしょくぶつ)
顕花植物は、基本的な繁殖方法として種子を作るグループです。(ここで、“基本的な繁殖方法“と言うのは、繁殖方法は、一つには限らないからです。)
尚、種子(果実)の元を作るのは花です。つまり多くの人が魅せられる、花を持っているのは顕花植物の最大の特徴です。
顕花植物は、現在確認されているだけで、およそ25万種もあると言われています。これらの他にも、人が改良して生まれた野菜・花卉(かき)・作物・果実等を含めると100万種にもなるようです。
被子植物と裸子植物
顕花植物は、被子植物と裸子植物に分けられます。
被子植物の特徴は、種子になる胚珠(はいしゅ)と呼ばれる部分が、皮で覆われて見えない構造をしていることです。外見では見えませんが、基本的な構成は、がく片・花弁・雄しべ・雌しべの器官で作られています。
裸子植物は、種子の元になる胚珠が完全に見えているものや、隙間などから見えるものです。裸子植物には、マツ・イチョウ・ソテツなどがあります。
双子葉植物と単子葉植物
被子植物は、さらに双子葉植物と単子葉植物に分類されています。
これらの分類は、発芽した若葉が基本的に2枚(双葉)のものを双子葉植物、1枚(単葉)のものを単子葉植物として分けています。
単子葉植物は、イネ・ラン・アヤメ・ユリなどです。双子葉植物は、大豆・ブナなどですが、双子葉植物は、さらに分類されているため次に紹介します。
双子葉植物は、花びらが合体したグループの合弁花類(ごうべんかるい)と、花びらが1枚ずつ離れている離弁花類(りべんかるい)に分けられています。
具体的な花では、合弁花類は「菊」、離弁花類は「さくら」です。
隠花植物(いんかしょくぶつ)
種子を作らないで繁殖するグループのことを隠花植物と呼んでいます。隠花植物とは、コケ類、シダ類、藻類等です。
以上が、植物を大雑把に分けた分類です。少しだけ我慢して見てください。きっと、分類用語を見るだけで、その内容が判るようになります。
まとめ
植物の分類は細かくて、多岐に分類されています。きっと、種類が多いくて、しょうがないのでしょう。調べれば調べる程、深みにはまりますが、植物の分類は、趣味の世界でも役立ちました。
分類は、細かいですが、分かりやすく作られています。少しずつ慣れてしまいましょう。